西洋医療と東洋医療
89188 医療の原点
 
斎藤幸雄 HP ( 41 建築士 ) 05/04/20 AM00 【印刷用へ
> (西洋)医学は、「共認動物としての人」を”治療する”上で、何か根本的に出発点・立脚点がズレている気がします。(87325

 ”治療する”の原点は何か?を生物進化から考えてみると、その始まりは哺乳類がお互いにやっている毛づくろいまでにさかのぼり、ハッキリとした兆候は霊長類に見ることができます。

『チンパンジーは、互いに毛づくろいするとき、相手の肉体的欠陥に注意し、小さいはれものや傷をなめてきれいにする、といった行動が見られるそうだ。目に灰のかけらが入ったメスのチンパンジーが、涙を流しながらオスに近づき、オスが両手の指でその灰を取り除くのも観察されている。』(講談社学術文庫『医学の歴史』梶田昭著より引用)

チンパンジーは、共認機能=同化機能により、毛づくろいを通じて相手の痛みや苦しみと同化し、なめあうことでお互いの傷を癒します。そこに人類の「医療」「看護」の原点があるように思います。

人類は過酷な自然外圧に適応するために獲得した観念機能により、霊長類の時代の「毛づくろいによる癒し」を基盤に、集団課題としての「医療」「看護」へと発展させたのだと思います。ならば、そこには仲間への「同化と肯定視」に貫かれていたはずです。

しかし、現在の西洋医学(14〜15世紀にイタリアから広がったルネッサンス以降に発達をとげた科学的な医学)はパーツ(病気の部位、臓器)を治療する医学であり、「共認動物としての人」を治療する医学ではありません。確かに西洋医学は多大な成果を今日に残していますが、それは「同化と肯定視」という医療の原点を見失ってしまった、いびつな医療なのではないでしょうか。
 
 
 
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_89188

 この記事に対する返信とトラックバック
縄文人の注視する力 「縄文と古代文明を探求しよう!」 08/02/21 PM09
97506 仲間が治す 熊谷順治 05/09/18 AM00
93126 「病」と「身体」に対する捉え方が根本的に違う 麻丘東出 05/06/22 AM03
92094 生命は共同体!? 丸一浩 05/06/04 PM11
体の病=治療期待、心の病=癒し期待、知の病=答え期待 「開放空間「THE ROTEN」」 05/05/05 PM05
89509 患者と向き合うことを「強いられる」研修医 麦秋 05/04/25 AM03
89455 癒し手の同化能力 渡邊かお里 05/04/24 AM00
89426 西洋医療と東洋医療の融合は同化が鍵 谷崎俊文 05/04/23 PM10

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp