心の本体=共認機能の形成過程
40638 人類の記憶回路の仕組み サヴァン症候群の事例からA
 
北村浩司 ( 壮年 広報 ) 02/09/24 AM03 【印刷用へ
過去の投稿(18702認知と探索と統合)を踏まえ、今回のサヴァン症候群や記憶喪失の現象から類推されることは、(参照40637)

@(サヴァンの事例から考えて、或いは記憶は記憶物質としてストックされているようであるということを踏まえて)人は全体験記憶を脳回路の中にストックすることが可能でなのではないか。

Aそして何らかの刺激を察知する=外部情報をキャッチすると、それが脳内に伝達される。(脳内では神経伝達物質としてド−パミンやアドレナリン等の何種類かの物質が使われており、それぞれ快、安心感、恐怖などに色分けされている。)例えば、その際に伝達物質が脳内に分泌されることによって、それぞれの感情ごとの色分けに分類される全記憶(物質)が弱く刺激されポテンシャルが上がる。

B一旦全回路が開かれた後、現在の対象と特定の体験記憶(回路)が重ね合わせられる。(改めてその部分=回路のみ伝達物質が分泌されるなど、より強い刺激が生み出される=思い出し回路が作動する。)

Cその記憶からはみ出た部分が新たに記憶(物質)としてストックされるor隣接する回路が生まれる等によって、記憶が継ぎ足される。(付随する多様な回路が作られる。)

Dつまり記憶回路とは欠乏回路を源泉とし、状況認識と照らし合わせてその中でも結びつきやすい(重ねられやすい)回路群である。

E繋がりやすい=使われる頻度の高い記憶(回路)とは本能、共認上の欠乏と直結したもの、もしくはプラスの評価(充足)体験に直結したものである。それらは使用頻度も高く、多様に豊かに重ねあわされていく。

F逆にショックによる記憶喪失の事例から、この記憶回路(特定orほぼ全ての)を封鎖する仕組みもあると類推できる。

つまり人類の(眠った)能力とはこの記憶回路の繋がり方に(及び封鎖のされ方)起因するのではないかと思われます。サヴァン症候群はその領域が鮮明に絞られているが故に、逆に人類の脳回路の構造を示す大きなヒントになると思われます。
 
 
 
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