心の本体=共認機能の形成過程
373401 原猿の生み出した「手探り回路」
 
北村浩司 ( 壮年 広報 ) 21/12/22 AM07 【印刷用へ
・過密化した樹上で、果てしのない同類闘争を強いられていた原猿は、周囲のサルとの状況の同一視(果てしのない同類闘争によって互いに戦意を喪っている)によって、安堵感を得た。
しかし、この感覚は、恒常的な類闘争が生み出す、苦痛や厭戦感と同様、本能に存在しない感覚であり、自身も捉えようがない、得体のしれない感覚であった。
・原猿は、この置かれた状況の同一視によって得られた、一抹の安堵感を求めて、相手を更に注視(探索)する。
しかし、哺乳類が持つ探索回路は欠乏(捕食、危機逃避等)が明確なものであり、本能回路上のどこかに答え(行動方針)がある、その範囲内での探索であったが、原猿が迫られたのは、欠乏も未明、もちろん答えも未明という、基点も終点も曖昧模糊とした五里霧中下での探索であった。

・内識(自らの不可解な欠乏)と外識(不可解な状況)とを、行きつ戻りつを繰り返す中で形成されたこの探索回路は、哺乳類の探索回路と次元を画す「手探り回路」とでも呼ぶべきものであった。
・「もしや?と、やはり違う!」「もしや?と、やはりそうだ!」という一種の仮説思考を繰り返す中で、手探り回路は徐々に張り巡らされ、次第に自分の欠乏(心底)と相手の欠乏(心底)の像が重なってゆく。
・この「手探り回路」は、幾世代をも超えて引き継がれ、醸成され太くなってゆく。この手探り回路こそが、共認回路を生み出した本体であり、生命部ではないだろうか?
 
 
 
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373690 サル時代に獲得した状況・欠乏の同一視→「手探り回路」は、何が起こるかわからない時代を戦う力の基盤 雪竹恭一 22/01/02 PM11

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