子育てをどうする?
371280 江戸時代の子育てに学ぶ。父・母・祖父母・親戚・近所の役割は。
 
小林健太 ( 社会人 ) 21/10/10 PM07 【印刷用へ
江戸時代の子育てで注目すべき点は、2点です。
1点目は、子どもは「生産課題で学ぶ・育まれる」こと。
そして、それは生産課題を担う父親の役割。現代で言うイクメンは、赤ちゃんをあやす、食事の世話、お風呂など、母親と同じ育児を担うことで評価されていますが、父親(男)の主は生産課題。江戸時代は、「生産で」子を育てていた。
2点目は、子どもの日々の世話は「多くの人の手で担われていた」。
母親に加え、祖父母、親戚、近所の人々など、多くの人が関わっており、母親と子の一対一の環境は無かった。常に子育てが開かれているから、子どもたちはみんなに大切にされ、おおらかな充足感が漂っていた。

江戸時代の子育てのヒントは幾つもありますが、特に上記の2点を照準に以下の記事を紹介します。

こちらリンク(著:太田氏)から引用抜粋しています。
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・江戸時代は『職・住』の距離が近かったというのも、父親が子育てしていた理由の一つだと思います。江戸時代は、9割の家庭は農業や漁業で生計を立てていました。子どもは父親が働いている姿を日ごろから見る機会があり、遊びながら、縄をなったり、草を干したり、父親の手伝いをしながら仕事を覚えていったのでしょう。自然と父親を尊敬し、“父親の背中を見て育つ”ことができた。父親が子どもにかかわる時間も、今に比べて圧倒的に長かったのだと思います。

・たしかに、現代の父親は子育てにかかわりたくても、時間が限られています。必然的にかかわる時間の長い母親が子育ての中心になり、きずなが強くなりますね…。でも、現代でも、かかわる時間を増やすこと、「職・住」を近づけることは、育児のヒントになりそうですね。父親の働いている現場を見せるというのも効果的かもしれません。ところで、江戸時代の母親は、どのように子育てにかかわっていたのでしょうか。

・子育てのリーダーは父親でしたが、おっぱいをあげたり、おむつを替えたりなど、日々のお世話は母親が担っていました。ただ、この時代、母親も家業を手伝って働いていましたし、父親や祖父母、親せきなど、人の手がたくさんありました。だから今みたいに母親が全部やる、やらなきゃ、というプレッシャーはなかったと思います。

・当時の日本を訪れた外国人の絵を見ると、子どもたちの絵がよく描かれているんです。江戸時代の子どもたちって近所を駆け回っていて、のびのびしていて本当に楽しそうなんですよ。外国人の日記にも、『江戸の子どもたちはむちでたたかれたり、怒られることがなく笑っていて、みんなに大切にされている』といったような記述もあるくらい、おおらかな育児をしていたようですね。

〜中略〜
・江戸時代は、内乱も起きず安定した世の中で、なおかつ鎖国していたので世界との競争にも巻き込まれていなかった。社会全体がおおらかだったのだと思います。明治維新で、世界に追いつけ、追い越せで、日本人は頑張りすぎてしまった。これは子育てにもいますが、他人と競争したり、比べ始めるとあまりいいことがない。勝った、負けたばかりやっていると、息苦しくなってしまう。社会の雰囲気がおおらかになると、育児もおおらかにできるようになると思います。
 
 
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