日本人の起源(縄文・弥生・大和)
327968 アニミズム(精霊信仰)の歴史@
 
西本圭  ( 36 会社員 ) 17/07/11 PM01 【印刷用へ
日本の精霊信仰の歴史についてまとめたブログがあったので紹介します。

以下引用サイト
リンク

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■縄文時代・太古の時代〜アニミズム(精霊信仰)

@アニミズム(自然崇拝)・・・自然の中に神を感じて崇拝・信仰するもの
 ・神奈備:かんなび)・・・山、森、木、湖沼といった領域に神を感じて祀(まつ)る
 ・磐座(いわくら)・・・巨石・岩に神が宿るとして祀るもの
 ・神籬(ひもろぎ)・・・竹などで神域を造り、そこで神を祀るもの
A蛇神、龍神などの自然霊を祀るもの(精霊信仰)。
B「氏神」「祖霊」を祀った祖霊信仰(元祖・先祖供養)

◎アニミズムの一例
  後のヤマト政権の時代になって、大己貴神などの「国津神」が加えられ主な祭神となる
 ・奈良県の三輪山 ⇒ 大神神社(おおみわじんじゃ)
 ・滋賀県の山の神・大山咋神信仰 ⇒ 日吉大社(ひえたいしゃ)
 ・島根県の磐座信仰 ⇒ 出雲大社

 ・長野県の土着の神々(蛇神、木霊など) ⇒ 諏訪大社(すわたいしゃ)
 ・埼玉県見沼の水神 ⇒ 氷川神社(ひかわじんじゃ)
 ・神奈川県の神山(駒ケ岳山頂) ⇒ 箱根神社

 ・長野県の地主神・九頭龍信仰 ⇒ 戸隠神社(とがくしじんじゃ)
 ・富士山の神霊信仰 ⇒ 富士山本宮浅間大社
 ・島根県の火を祀る信仰 ⇒ 熊野大社

 ・和歌山県熊野地方の太陽神、水神、木神 ⇒ 熊野本宮大社
 ・奈良県吉野の水神信仰 ⇒ 丹生川上神社(上社、中社、下社)

 名だたる古社のルーツは、ほぼ全てがアニミズムだったりします。
これらの古社は、次のヤマト政権になってから「神社」化されていくようになります。

■神代・神武天皇〜ヤマト政権による神社創設

@ヤマト政権によって、「天津神」系の神宮・神社が創設される
 ・天皇家ゆかりの祖霊を人格神として祭る(天皇・氏神信仰)住吉神社、伊弉諾神宮、多賀大社、須佐神社、大和神社、伊勢神宮、熱田神宮、廣田神社など
 ・当時の神社の形式は神宮式のほか宮柱を建てるなどの簡素なものだった

Aアニミズム信仰が盛んだった地をヤマト政権が征服して「国津神」系の神社を創設。
 ・主となる祭神を、須佐之男命、大国主命、大己貴神、建御名方などの国津神に変える。
※以下の神社は神代から垂仁天皇の時代にかけて創設された神社の一例。

◎土着の神・地主神 ⇒ 祭神を「国津神」へ改変し固定化
 ・大神神宮・・・三輪山 ⇒ 大物主大神
 ・日吉大社・・・大山咋神(山の神) ⇒ 大己貴神(おおなむちのみこと)
 ・出雲大社・・・出雲地方には磐座が多い ⇒ 国津神

 ・諏訪大社・・・土着の神々(ミシャグチ神、蛇神、狩猟神、石木神) ⇒ 建御名方
 ・氷川神社・・・見沼の水神⇒須佐之男命(すさのおのみこと)
 ・箱根神社・・・神山(駒ケ岳山頂)を磐境としてお祀り

 ・戸隠神社・・・九頭龍大神(地主神)
 ・富士山本宮浅間大社・・・富士山の神霊 ⇒ 木花之佐久夜毘売命
 ・熊野大社・・・火を祀る信仰 ⇒ 素戔嗚尊

 ・熊野本宮大社・・・熊野坐大神(中国から飛来)、太陽神、水神、木の神 ⇒ 須佐之男命
 ・居多神社・・・気多神 ⇒ 大国主命
 ・小野神社・・・諏訪地方の洩矢神(地主神) ⇒ 建御名方(たけみなかた)
 ・生島足島神社・・・諏訪地方の地主神 ⇒ 建御名方
 ・地主神社・・・京都市東山区の地主神 ⇒ 大国主命

◎祖神・氏神 ⇒ 祭神を「国津神」へ改変
 ・氣多大社・・・気多神(祖神) ⇒ 大己貴命
 ・倭文神社・・・倭文氏の祖神・建葉槌命 ⇒ 建葉槌命
 ・安房神社・・・忌部氏(斎部氏)の祖神 ⇒ 天太玉命(あめのふとだまのみこと)

◎蝦夷地を征服した記念碑的な神社
 ・鹿島神宮・・・蝦夷の地を治めた記念碑的神社か? ⇒ 神武天皇元にて宮柱を建てる
 ・香取神宮・・・主祭神はフツヌシ(経津主)

◎奈良時代〜律令国家のために全国の中小神社をも統治化
 ・拝殿、本殿を有する現在の神社のデザインは、奈良時代に発案。
 ・これは壮大な建築を誇る仏教寺院に対抗するための発案だった。

 ・伊勢神宮の式年遷宮も奈良時代の690年から始まる(神代の時代からでは無い)。ちなみに伊勢神宮は、垂仁天皇の時代に各地を転々として現在の伊勢に落ち着いた。
 ・律令国家による中央集権国家を作り全国統一を図るために、各地に神社を創設する。
 ・各地の豪族が有していた祭祀権(アニミズム信仰の祭祀権)を国の統治下に置く。

 ・古事記・日本書紀に登場する神を組み込ませて祭神にする。建前的には、アニミズム的な精霊を引っ込める。
 ・このようにしてもらう代わりに、神社の創設や維持・修繕費を国家が捻出する。
 ・各地のアニミズム信仰が、天皇神話の信仰に作り替えられることが始まった時代。
 ・全国のアニミズム信仰に代わって、神社を造り、天皇神話の神々を組み込むことで、各地の祭祀を管理・掌握し、結託して国家安泰を祈念しようとした。
 ・しかし実際は、国のこの政策はうまく推進せず、旧態依然の状態が長く続く。これが完全に実現したのは明治維新のときだった。

 ・ちなみに仏教は最初から中央集権化のツールだった(鎮護国家のため)
 ・「神仏習合」「本地垂迹説」の登場。祭神が人工的に書き換えられたので、仏教と融合するのは自然の成り行きだった。
 
 
 
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