新資源・新エネルギーの開発は?
291172 微生物を事業化する先端企業:(株)ユーグレナ(2)
 
匿名希望 14/06/11 AM10 【印刷用へ
株式会社ユーグレナ ホームページ リンク より紹介。
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■地球環境
○チャレンジ「水質浄化」−ミドリムシで水をきれいにして地球に返す:東京湾で年に数回発生する赤潮の一因は、下水に含まれる無機物(窒素やリン)です。ユーグレナ社では2012年より東京都下水道局と、ミドリムシを用いて下水から窒素やリンを取り除き、より一層浄化された水を地球に返すための共同実験を進めています。また、清水建設とは産油国オマーンで原油とともに採掘される地下水(油田随伴水)を、ミドリムシを用いて浄化する技術の開発などの共同研究を行っています。

○チャレンジ「二酸化炭素固定」−ミドリムシで地球上の二酸化炭素を循環させる:ミドリムシが注目されている理由のひとつに優れた二酸化炭素固定能力があります。現在、地球上で二酸化炭素を吸収している代表的な存在といえば熱帯雨林です。ミドリムシはその熱帯雨林と比較しても単位面積あたりで数倍以上の吸収力を持っているため、地上での二酸化炭素の循環に寄与できると期待されています。ユーグレナ社では2009年に沖縄電力の協力により、石炭火力発電所の排出ガスを用いてミドリムシを培養する実証試験を実施しました。その結果、発電所の排出ガスを通気してもミドリムシは培養可能であることが分かりました。加えて、空気を通気して培養した場合よりも、二酸化炭素などが多く含まれる火力発電所の排出ガスを通気して培養した場合の方がミドリムシの増殖が速いことが分かりました。現在は、住友共同電力と共同で、排出ガスを通気したミドリムシの二酸化炭素固定化能力の評価を行い、培養したミドリムシの分析と商業利用可能性の検討を行っています。

■エネルギー
○ジェット燃料に適したミドリムシオイルの成分:飛行機の燃料であるジェット燃料には、軽油のように軽質な燃料が必要で、その軽油よりもっと軽質な灯油が利用されています。ミドリムシは、抽出・精製されるオイルが軽質であるため、他の植物微細藻類に比べてもジェット燃料に適しています。

○高い生産性と食料との非競合:ミドリムシの培養には専用設備を利用するため培養場所が農地である必要がありません。サトウキビやトウモロコシといったバイオ燃料と違い、食料生産の土地と競合する心配がないため、本来食料にすべきものを燃料にするようなことがなく、食料価格の乱高下を防ぎ、適正価格化に貢献します。また、現在バイオ燃料候補として挙げられている植物よりも敷地面積当たりの油脂生産性が高いことも特徴です。ユーグレナ社東京大学内ラボでの実験では、油ヤシの実に比べ15倍以上の生産が可能ということが分かっています。

○循環型燃料:石油は地中から掘り出されて燃やされ、元々地中に固定化されていた二酸化炭素を空気中に増加させます。一方、二酸化炭素を吸収して光合成で育ったミドリムシから製造した燃料は、燃やして二酸化炭素を出しても結果的に空気中の二酸化炭素は増加しません。すなわち循環型の燃料と言えます。よって、石油由来ではなくミドリムシ由来のバイオジェット燃料を利用することで、温暖化の一因といわれる二酸化炭素を空気中に増加させることなく、今までと同じように飛行機を飛ばすことができるようになります。

■食料
○創業以来の目標:ユーグレナ社創業時の大きな目標のひとつはミドリムシの栄養素を活用して貧困問題を解決することでした。様々な栄養素を摂るためには様々な食べ物を調達することが必要ですが、貧困地域では難しいことです。したがって、粉末に加工して簡単に運べるミドリムシは貧困問題の解決に役立つと考えています。しかし、現在ミドリムシは貧困地域の人々にとってはまだ高価であり、生活の中で栄養を摂取するための日常的な食材とはなっていません。私たちは日々の研究を続け、世界中の人々のもとにミドリムシを届けられるように努力を続けます。

○高タンパクなミドリムシは良質な飼料にも:ミドリムシは高タンパクで栄養価が高いため、家畜や養殖魚の飼料としての活用も期待されています。特に養殖魚の飼料としてのミドリムシの活用は長年研究されており、稚魚の致死率低減の役割を果たすなどの結果が報告されています。また、家畜飼料としてニワトリにミドリムシを入れた飼料を与えたところ、鶏肉内のタウリン含量が増加したという結果も出ています。

○ミドリムシを無駄なく使って食料問題の解決へ:ミドリムシから燃料となるオイルを抽出した残渣(ざんさ)にはタンパク質が多く含まれています。その残渣を飼料として使用することで、資源を無駄なく活用することが可能となります。
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