放射性物質を無害化するのは、単体の微生物ではなく、循環系を形成する複数の微生物により構成される「化学合成細菌」という種の微生物群による作用であるようです。
しかも、直接これらの微生物が放射線物質を食べたり、つかまえて分解したりするのではなく、これら微生物が生成する「酵素」をはじめとする触媒物質が、放射性物質を無害化(放射線を出さない安定状態にさせる)直接的役割を担っているようなのです。
放射線を消す蘇生回帰の科学が日本を救う!
講演:高嶋康豪(やすひで)博士(環境微生物学博士)
リンクの公演動画より、公演内容の主要部分を要約。
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(前略)
40億年前、地球がまだ650℃で、濃硫酸の海だった時代に既に、微生物の存在が確認されている。地球には、無機物と重金属と、放射線エネルギーしかなかった時代に。
ここで、微生物が、無機物、重金属、放射線エネルギーを使って、有機物、生物を生み出した。
そして約10億年前、とてつもない隕石が地球に降り注いだ際、ぶつかった隕石により、原子爆弾の何億倍ものエネルギーが、地球上に飛散した。
これにより、地球は全球凍結状態におちいった。地球表面の氷の厚みは1kmだったといわれている。
地球上は真っ暗になり、日が差さなくなった。
すると、閉ざされた地球で、海底火山から微生物(A)が発生する。
Aが腐ると、これをメタン発酵させる微生物(B)ができる。
さらにBも腐ると、Bをきれいにしてくれるが、Aには弱い、微生物(C)が発生する。
A−B―Cは、グー、チョキ、パーの関係。
これらの状態を引き起こすのを、「化学合成細菌」という。
大昔から、現代も、この微生物の活動が確認されている。
そして、化学合成細菌の活動により、メタン発酵がおこり、発生したメタンガスの地球温暖化効果(二酸化炭素の、約50倍の地球温暖化効果)で、地表の氷が解けたのである。
そうして光が差すようになると、「光合成細菌」という微生物がでてくる。
主役は、この「化学合成細菌」と「光合成細菌」という2種類の微生物。
まず、「化学合成細菌」が引き起こすのは、“触媒作用”。
重金属や放射線物質を消している。
これは固体→(液化)→液体→(気化)→気体→消滅という触媒作用を、有機物に限らず、無機物でもおこしている。
そして、「光合成細菌」は、炭酸同化作用によって、水素を作り出す。
しかし、放射性物質を消すのは、これら微生物ではなくて、微生物たちが生成する「酵素」「生理活性物質」「エンザイム」「酸」「ビタミン」「エステル」などによる「触媒作用」による。
(口も肛門も持たない微生物が、放射性物質を食べるなんていうことは有り得ない。)
この酵素などが、この世のあらゆる毒素(ヒ素、ダイオキシン、PCBなど)を触媒することで消してくれる。
また、化学合成細菌のなかの「耐放射線細菌」が生成する触媒物質が、放射性物質をつかまえることで、放射性物質が安定化し、放射線を出さなくなるということなのである。
これを、“微生物の生物触媒“といいますが、これをやっているのは、先述したとおり、微生物ではなく、微生物が生成した、「酵素」他の触媒物質なのである。
(後略)
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(以上です) |
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