生命原理・自然の摂理
286286 多細胞生物を超える、微生物群の適応レンジの広さを利用すれば放射性物質も無害化できる?
 
本田真吾 HP ( 壮年 建築家 ) 14/01/17 AM02 【印刷用へ
微生物は単細胞生物に属します。そして、単細胞生物は、その名前から単体で生きているように思われますが、ボルボックスなどの、彼らのその後の進化を見ていると、初期段階から群として交信による外圧共有と適応を行ってきたと見えます。つまり、集団で生きることが生命を貫く基本原理なのだと思います。

その交信による外圧共有と適応は、バイオフィルムというねばねばした膜上に共生することでより実現しやすくなっています。そして、バイオフィルム上では、同種微生物だけでなく異種微生物も共生しています。この中には、地球が酸素過剰状態に移行して行く前の環境で生息していたと見られる、嫌気性微生物も共生しています。

また微生物は、休眠状態といって、餌がないとか外部環境が活動限界を超える場合などに、生命活動を停止します。そして、環境がもとに戻ると、何も無いところから湧いてきたように繁殖を始めます。

この、さまざまな環境に耐えられる異種微生物の、共生と休眠という2つの特性は、微生物群に大きな可能性を与えます。

たとえば、好気性微生物と嫌気性微生物も含む異種の微生物の共生は、単体微生物では繁殖できないよう環境にも適応していきます。

例えば、ある微生物がエネルギーを取り出すために分解したあとの残渣を、別の微生物がエネルギーを得るために利用し、またその残渣を他の微生物のためにのこすというサイクルを繰り返します。

そして、環境中にある物質の量に応じて、繁殖種を変えることでより広い対応を実現しています。その際に、自らの繁殖環境でない時期には休眠状態で待機することも可能になります。

この様に、微生物の共生は、多細胞生物の各部位の正確な連携で外圧適応していく機能に比べて、その正確さは劣りますが、その適応レンジの広さは、驚愕に値します。それゆえ、多細胞生物が生まれるずっと以前から現在まで、大きな環境変化を潜り抜け、生きてこられたのではないかと思います。

この適応レンジの広さを、有効に利用することが出来きれば、放射線という特殊な環境にすら適応できる微生物の共同体さえ出来る可能性はあります。今話題になっている、微生物を用いた放射線の無害化の原理もこのような所にあるのでは無いかと思います。
 
 
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