日本人の起源(縄文・弥生・大和)
271439 葛城の出自と系譜を考察する3〜葛城は徐福の末裔であり、秦氏もその一党であった。
 
山澤貴志 ( 47 ITコンサル ) 12/12/19 AM02 【印刷用へ
●葛城は呉のボートピープルか、徐福一党か?

葛城が弥生の王であったことは間違いないとして、呉とのつながりはどう考えたらいいのだろうか。出雲のオオクニヌシ神話では越の国と戦い、越の玉造の技術を出雲へ移しているから、出雲神族は越系ではなく呉の末裔と理解してよい。その場合、呉から日本への流入は前473年の越による呉の崩壊のタイミングと前219年とされる徐福伝来のタイミングである。

葛城の金属精錬や薬学等の先端技術から考えると徐福一党がその中核勢力であることは間違いないだろう。ただし、徐福の大船団が南は鹿児島から北は青森まで広がっているのは、それ以前から日本に漂着し、各地に散らばっていたであろう、呉の漁労系民族の難民ネットワークがあって、可能になったのではないだろうか。実際、徐福伝説の残された場所と、呉系の海洋民である安曇族が拠点とした場所は一致するところが多い。
安曇族は地名に安曇、渥美、熱海もしくはその発祥の地とされる志賀の名前を残しているケースが多く、徐福は波多野、秦野といった名前を残している。

○安曇族の定着した場所(アズミに関連する地名)〜静岡の熱海、愛知県の渥美半島、滋賀の安曇川、長野の安曇、鹿児島の阿多(阿多隼人は安曇族と同系とする説と異系とする説があるが、出自は同系とみてよさそうである)

○安曇族の発祥とされる志賀の名前を持つ場所〜福岡、和歌山、奈良、青森(上記との重複場所を除く)
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○徐福伝説の土地〜青森、秋田、福岡、佐賀、鹿児島、宮崎、山口、高知、和歌山、愛知、静岡、山梨、神奈川等
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愛知、静岡、和歌山、青森、福岡、鹿児島といったところが重複しており、安曇族が徐福一党を先導した可能性は高いように思われる。

●徐福と秦氏のつながりは?

徐福伝説のあるところには秦野、波多野と呼ばれる土地が多く、徐福伝説と秦氏との関係も気になるところである。

日本書紀によると、仲哀天皇を秦氏の王、功満王が訪れ帰化の申し入れをし、その後、応神14年にその子、弓月の君(融通王)が、百済からその民を連れて日 本に帰化しようとしたが、新羅人が邪魔をするので加羅に留まっていると説明した。それを聞いた朝廷は葛城世津彦を加羅に使わしたが3年経っても戻ってこな かったため、平群木菟宿祢に兵をつけ加羅に派遣し、120県もの大集団をつれて来朝したという。

このように葛城は秦氏の渡来を助けたのだが、それは先行して徐福一党に後発の秦氏と同族がいたからなのではないだろうか

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秦氏は技術に優れるとともに、八幡神社、稲荷神社、日吉神社、松尾大社、愛宕神社といった多くの神社の創建にも関わったとされている。秦氏が使えていた弓月氏は中央アジアの弓月国の王の末裔だとされるが、弓月国は、シルクロードの北方ルート上に属しており、絹ビジネスで栄えた国で世界に散ったユダヤ人がシンジケートをつくっていたとされる。神道とユダヤ教のつながりはいろいろと取りざたされるが、秦氏が日本に技術と同時に宗教と、商業ネットワークのシステムを持ち込んだのかもしれない。そうだとすれば、秦氏を擁した葛城が後に、ヤタガラスと称される忍者ネットワークを形成していくことができた理由も理解できる。
 
 
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