生物学を切開する
265034 BiPS細胞とは?〜クローンES細胞の研究開始〜
 
YouTaro HP ( 25 学生 ) 12/06/04 AM08 【印刷用へ
「ドリーの誕生」=「分化した細胞は、元に戻る」という発見をきっかけに、ES細胞の新たな研究が始まります。
参考資料:Newton「iPS細胞」

〜クローンES細胞の研究開始〜
・ドリー誕生による、もう一つの発見
ドリーの研究によって、分化した細胞が元に戻ることが明らかになったのだが、もう一つの大きな発見がある。それは、受精卵の内部に「分化を戻すための物質が含まれている」ことである。ES細胞の研究者は、この事実に目を付けた。

・クローンES細胞の可能性
受精卵の内部に分化を戻すための物質が含まれているのなら、中身を抜き取った受精卵に自分の遺伝子を挿入すれば、自分由来のES細胞ができるのではないか、と新しい仮説が生まれた。
*クローンとは「同じ遺伝情報を持つ個体や細胞」であり、例えばAさん
 の皮膚の遺伝子を挿入して作られたES細胞は、Aさんと同じ遺伝情報
 を持っているので、「クローンES細胞」と呼ぶ。

・ES細胞の問題点である「拒絶反応」の克服にむけて
クローンES細胞は自分由来の細胞なので、拒絶反応は起こらない。そこで、研究者はこのクローンES細胞の製作に取り組み始める。
2001年、日本の理化学研究所で世界初となるマウスのクローンES細胞が作製された。
そして、2004年に韓国の黄(ファン)教授がヒトクローンES細胞を製作したと発表。当時の日本のメディアにも大きく取り上げられたのだが、この研究はねつ造であった。
2007年、サルによるクローンES細胞の作製に成功。

・「倫理問題」は解決できない
ヒトクローンES細胞であっても、最大の問題点である「倫理問題」は解決できない。さらに「クローン人間につながる」と新たな問題点が浮上してしまった。

・ヒトクローンES細胞は、未だ実現できていない
2008年8月において、ヒトクローンES細胞作製の報告例はないのだが、2012年6月の現時点においても聞いたことが無い。

〜クローンES細胞の研究開始、終わり〜

研究のネックとなっているのは、何と言っても倫理問題。これを解決するための方法を、研究者たちは模索していきます。
最後は、iPS細胞について説明します。
 
 
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