実現論を塗り重ねてゆく
253335 中国交易史3 (五胡十六国時代)長い戦乱→土地に根差さない商人が大量に登場
 
小暮 勇午 ( 33 路上人 ) 11/06/21 PM03 【印刷用へ
■五胡十六国→南北朝時代(4世紀〜6世紀末)

漢時代末期にあたる2世紀以降、東アジアを中心に寒冷化・乾燥化が進み、モンゴル草原の遊牧民が黄河流域に侵入してくる。漢帝国が滅亡後400年の間に、北方遊牧民(匈奴、鮮卑など)による大小の王朝交代が繰り返される。

五胡十六国時代→南北朝時代と呼ばれる400年間の騒乱の結果、秦・漢時代までの大土地所有者が没落していく。農耕村落の混乱した状況の中で、旧い地縁・血縁を越えた幇(血縁を縦の繋がりだとすると、幇は緊密な横の繋がり)が登場する。
また、相次ぐ戦乱によって荘園地主が形成され始める。華北では大土地所有者の過半が江南に逃れていき、残った地方豪族は、元からの自分の土地と共に、逃げていった地主の田畑も、流亡してきた多数の農民を抱え込んで耕作させた。また、江南に逃れた地主達も、混乱期の土着の農民を組織して、土地を開拓し強大な荘園主になっていった。

相次ぐ戦乱によって、人々は土地から離れ「移民」として存在することになる。・ここから、血縁集団を超えた新たな繋がりが作られ始める。利益の最大化を共通課題とするこれらの集団は、後に幇(バン)と呼ばれるようになる。中原を故郷にする移民は、客家と呼ばれるようになる。これらの集団が母体になって、華僑が生まれていくことになる。

★寒冷化によってモンゴル高原の遊牧騎馬民族が南下。中国大陸で戦乱が400年間続く(五胡十六国時代→南北朝時代)
★戦乱によって、大量の逃亡民(難民)が誕生。
⇒移民が血縁を超えた繋がりを作り始める→幇、客家、華僑
⇒難民を取り込んで土地を開拓する強大な荘園領主が登場。
→この結果、江南地方の開発が一挙に進み、隋唐時代の主要な経済基盤となった。

★このことが、中国全土に「土地に根差さない商人」が登場する契機となった可能性が高い。
(☆中国人の自己中体質は、商人体質が起源となっているのではないか?、西洋の自己中体質の起源は、略奪。)
 
 
  この記事は 252118 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_253335

 この記事に対する返信とトラックバック
シリーズ「日本と中国は次代で共働できるか?」10〜中国の大衆史?”幇”の構造。切っても切ってもつながる中国人〜 「縄文と古代文明を探求しよう!」 12/02/12 AM00
254184 五胡十六国時代のみんな。遊牧民族の移動と支配。 SSS 11/07/09 PM09
中国人とは何者か? 〜交易からみた中国史1 「縄文と古代文明を探求しよう!」 11/07/08 PM03
253336 中国交易史4 (隋・唐)イスラム商人の活躍で、循環交易路が誕生 小暮 勇午 11/06/21 PM03

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp