市場は環境を守れない、社会を統合できない
252220 福島原発の汚染水:拡散の仕組み
 
アリンコ ( 20代 インテリアン ) 11/05/29 PM09 【印刷用へ
 福島原発からは日々汚染水が垂れ流されていますが、この汚染水は拡散をルートを考えてみました。
 
 汚染水の拡散を考える上で重要なのは、汚染水は海水と異なり淡水であるという事です。
 淡水と海水は、主に河口部で合流しますが、この淡水と海水の合流域は「汽水域」と呼ばれています。
 この汽水域では、淡水と海水が簡単に混ざり合うのではなく、層として存在している事が知られています。
 
 層を成す理由は、淡水と海水の密度の違いにあります。
 淡水と海水では海水の方が重い為、淡水は上層、海水は下層という層が形成される事になります。
 この二つの層の境界では塩分が急激に変化する事から、この境界は「塩分躍層」と呼ばれています。
リンク

 今回の流出水も淡水ですので、河口部分と同様に汽水域を作り出します。
 加えて、流出水は海水に比べて非常に温度が高い為、温度の違いによる層も形成します。(上層:汚染水(温水)、下層:海水(冷水))

 この2つの要因によって、汚染水と海水は河口部より強固な層(上層:汚染水、下層:海水)を成す事になります。

 上層の流出水の塊は、潮の満ち引きによって徐々に沖合に移動していく事になりますが、海水との混合スピードが遅い事から、それ以上に潮の流れに乗って移動して行きます。

 具体的には、まず北側の親潮に押され海岸沿を南下し、ある地点で黒潮と合流。そして黒潮に乗って沖合へ流出していく事になります。リンク

 この様に、汚染水は太平洋全体に拡散していくわけではなく、比較的高濃度のまま流れていくという事に注目する必要があります。
 
 
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