実現論を塗り重ねてゆく
244913 なぜ、Y-DNAでないと民族系統分析ができないのか?
 
彗星 ( 中年 ) 11/01/31 AM00 【印刷用へ
[日本人のガラパゴス的民族性の起源!]のサイトより『民族の男女の遺伝子は常に変わらず同じ組合せなのだろうか?(リンク)』がありましたので転載します。
--------------------------------------転載
 我々は民族というと必ず無条件で「男女」をセットで考えますが、mtDNAとY-DNAの研究結果は、残念ながら現代まで続く民族のほとんどの場合当てはまらないことが解ってきています。だから欧米の研究者はmtDNAの研究を現在でも続けてはいますが、研究の主力はY-DNAにすっかり移ってしまいました。mtDNAの研究が最も盛んなのは実は日本です。手法が簡単であり、アメリカインディアンの研究で成功し、それに取りつかれてしまっているようです、いかにもガラパゴスらしい。
 また日本人はWebサイトを見ても日本人の起源や日本語単語の起源・語源(決して日本語の起源ではない、文法に関してはチベット語が同じことは研究者の間でも一致している)を論じるのが大好きですが、もっとも重要なすべての決め手となる遺伝子のことになると途端に研究者のいいなりになっています。それは遺伝子の研究は手が出ないからです。専門家にしかできないため、そのことが専門家が持論のために都合のいい情報を論じても反論できない弱さに繋がっています。文法論も似たようなものです。
しかし語源は誰にでも解りやすいので素人が口をはさめるのです。
 それでも丹念にインターネットを調べれば、欧米の情報に中立で恣意的でない情報をたくさん見つけることができます。日本人研究者の恣意的な情報隠しを見抜くには先ず海外の情報の解析から始めなければなりません。
 本題にもどると、人類が男女のセットで移動をしたので大きな出来事は;

・気候変動で人口が2000人程度に減少し絶滅寸前だったらしい60000年から70000年前頃の出アフリカ時。でなければ子孫はできないからです。
・まだ人口も少なく部族間の争いも必要なかった頃、例えばアボリジニの祖先がオーストラリア亜大陸に到着した、50000年前頃までのアジア大陸沿岸沿いの移動。
・いわゆるモンゴロイドと言われるインディオやネイティヴ・アメリカンの1万年前頃までの大陸間大移動

ぐらいです。常に同じ遺伝子タイプのセットで移動したかは全く定かではありませんが、男女のセットで移動したことは間違いがありません、だから子孫が存在するのです。
 アーリア人がインド亜大陸−中東からドナウ川沿いに西ユーラシア(ヨーロッパ部分)へ移動した時、男女セットだったかは全解りませんが、当時のヨーロッパは既にネアンデルタール人は絶滅していたころで、ホモサピエンスのヨーロッパへの移動の先陣を切ったクロマニヨン人がいた頃です。アーリア人が男だけで移動をしてもクロマニヨン人の女性が先住でいたので子孫を残し新たな民族を形成するには問題はなかったはずです。さて事実はどうだったのでしょうか?欧米の研究ではノルマン人はクロマニヨン人の子孫と考えられているようです。

 ところが歴史時代に入ると、他地域への侵攻・侵略・征服はほとんど例外なく「男」によって行われ、「男」は侵略地や征服地に根を降ろし地元の「女性」を娶り土着化してゆきます。つまり新しい民族が生まれるのです。ひどい場合は先住の男は皆殺しになり、男系はすっかり入れ替わってしまった場合もあったようです。南米ではヨーロッパからの侵略者・征服者の男性と現地のインディオの女性との交配が進み、オリジナルのインディオとはかなり変質しています。つまりほとんどの場合女性は動かず、男のみが動くのです。このため遺伝子から見た「民族」はY-DNAでないと解明しにくいのです。このため欧米の研究者は一斉にY-DNA研究にシフトしてしまいました。

 日本人の起源はもっと複雑です。前にも書きましたが、日本列島はユーラシア大陸を狩猟・採集しながら移動してきた「C」「D」「N」や「Q」のY-DNA集団にとっては海もある住みやすい森林地帯であり、中原や韓半島を追い出された「O」集団が新天地を求めて船で移動する東の果ての到達点であり、人類の旅の吹き溜まりであったため、世界で最も多様な遺伝子が集まる地域になりましたが、その結果の遺伝子/民族オリジンの多様性を理解しない人々にとっては、日本民族の起源解明は難しくなり、日本語の起源解明も難しくなりました。
 しかし欧米の中立な遺伝子研究の結果を素直に解釈し、日本人の恣意的な遺伝子研究報告を是正出来れば、起源は意外に簡単に解ると思います。あとは専門家と称する人たちが、自分の偏った持論・先入観を捨ててどこまで遺伝子解析の結果に素直になれるかで、起源論は一気に進むと思います。ただし専門家としてステータスが上がるほど持論を曲げることはできなくなるのです。だから素人は素人なりの外国情報の勉強が必要なのです。
--------------------------------------終了
人類が男女のセットで移動をしたのは
1】6〜7万年前の出アフリカ期
2】5万年前のモンゴロイドの未踏の地オーストラリア亜大陸への到着
3】1万年前頃までのユーラシア大陸⇒未踏の地アメリカ大陸間大移動

とのことだが、縄文人の例をみても、他にも多くの事例があるはず。
また、民族を分析するには、母親由来のmt-DNAでは解析できないという。なぜなら、有史時代に新しい民族ができるのは、男移動⇒侵攻・侵略・征服、女の獲得により民族形成であるという。だから父由来のY-DNAでないと、民族の継承が理解できないとのこと。
では有史以前は、mt-DNAの分析は有効なのか?民族衝突もなく、集団で移動したら、有効なのか?双方合わせて検証が必要なのだろうか?と思われるが・・・。
 
 
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