日本列島では維持できた高いDNA多様性は、外圧環境(=自然環境)の多様性と関連があるのではないか?と感じさせるような調査研究を紹介します。
昨年NHKで放送された、「日本列島 奇跡の大自然」という番組の内容です。
>日本列島は“多様な自然が残されている場所”として、今、世界中から注目を浴びている。
なぜ、日本列島には、それほど豊かな自然が誕生したのか?最新の研究により、気候、地質、海流、DNA、化石といった様々な分野のデータから、日本の自然は、「数え切れない地球の偶然の積み重なって生まれた奇跡」だということが見えてきた。
地球規模の視点で日本の自然を見つめ直す2回シリーズの1回目は森。
日本の位置する緯度は、本来は砂漠となる地域である。ところが、日本は7割近くもが森に覆われている。森には多種多様な落葉広葉樹が広がり、世界でも日本でしか見ることのできない固有の生きものたちが数多く暮らしている。
(ガラパゴス諸島の固有種は110種。日本の固有種は131種。日本と同じぐらいの大きさのイギリスの固有種は0。ガラパゴスよりガラパゴスな日本)
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>氷の海からサンゴ礁、さらには1万メートルの深海まで、あらゆる環境が日本の海にはそろっている。また、最近の国際調査で、日本の海にすむ生きものが3万4千種で、世界一多いことが明らかになった。
なぜ、日本の海はこれほどまでに多様な環境に恵まれているのか?その秘密は「境界線」。はるか上空から日本列島を俯瞰してみると、海にいくつもの「境界線」が見えてくる。 陸と海の「境界線」。海流がぶつかり合うことで生まれる「海の境界線」。プレートの「境界線」。大陸と大洋の「境界線」。
これらの境界線が、絶妙なバランスで影響し合い日本の海に豊かな多様性を生み出している。
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これによれば日本の山・海ともに非常に多くの生命が生存しており、このような地域は日本のほかにどこにもないようです。
日本人(そのルーツである縄文人)の受け入れ体質は、このような多様な生命に囲まれ、八百万の神に祈りをささげる(感謝する)精神が創り出したようにおもいます。
これとは対比的に西洋の自然は同種の生物(植物)が時代によって完全に塗り替えられます。この自然のありようと、民族意識(一神教や帝国支配)は深く関わっているとおもいました。 |
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