学者とマスコミはグルで頭脳支配
243566 いわゆる「陰謀論」について
 
猛獣王S ( 不惑 営業 ) 11/01/07 AM02 【印刷用へ
『いわゆる「陰謀論」について』(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)リンクより転載します。
----------------------------------------------------------------
 〜前略〜
 
「陰謀論」を「ある前提に基づいて世界の現象を解釈する方法論」と定義すれば、これは「支配層が密室談合で物事を決めておりそれが往々にして世間には知らされないという前提で世界の物事を利害関係に基づいて理解する方法論」となります。

これは「合理的な経済人を想定し世界の経済を分析・理解する方法論」である様々な学派の経済学(学派ごとにケインジアン、マネタリストと前提・方法論が違う)と同じです。また、国際関係論にしてみても、「国家はその存続を最大の目的とする前提に基づき、合理的に行動する」とする国際関係論におけるリアリズム(現実主義)や、「国家やその他のアクターは相互依存し対立ではなく強調して利益を確保する」とするリベラリズム(理想主義)といった方法論にも共通します。同じような前提は物理学にもあるでしょう。

ですから、俗に陰謀論と言われているものを学問風に定義し直せば、それは「世界や現実理解のためのひとつの方法論」に過ぎないということになり、他の経済学や国際関係論と併用することで多面的に世界を理解するために使えるツールになるわけです。

学問的には、このエリート個人やその集団(エリートは大衆と対比する)の「動機」に注目する考え方は、合理的選択論とか方法論的個人主義と言われます。わかり易い言葉でこれを言い直すと「そのことによって誰の利益になったか」という視点で世界の過去に起きた出来事を解釈するということです。物理学などの実験・検証が可能なジャンルを別にすれば、学問というのはどこまで行っても「解釈」に過ぎません。

経済学を見ても、ケインジアンとマネタリストでは同じ経済現象でも全く解釈が異なります。陰謀論(=合理的選択論)についても同じで、同じ現象に別の解釈を与えるわけです。この種の方法論的個人主義の分析は、学者にとっての資金提供者であるエリートの利害関係を暴露してしまうこともあり、1970年代以降、土台となっていたマルクス主義の退潮と共に使われなくなったとようです。

ただ、この種の解釈方法はもともとは保守派経済学のフォン・ミーゼスの門下が使っていたものであり、今もアメリカの保守派にも継承されております。

ですから話をまとめますと、「陰謀論というのは世界認識のひとつのツールに過ぎないのであり、その限りにおいては非常に有用である。裏側から言うと、経済学とか国際関係論というのもある種の前提に基づいた”陰謀論”である」(この学問=陰謀論という決め付けは私の知り合いの政治学者が言っていたことでもあります)ということです。

陰謀論は世界の真実をえぐり出すためのツールではなく、その事件に関する登場人物(アクター)の利害関係を位置付け、認識するための方法論なのです。

これを911事件や真珠湾攻撃に当てはめると、この当時、どの勢力がどういう目的を自己の集団の利益にしていたかを認識し、その現象に可能な解釈のパターンを提示するために「陰謀論」は使用されるわけです。

その意味でいわゆる「都市伝説」や「妄想」といったようなうわさ話とは異なり、その陰謀=共謀を裏付けるようないくつかの状況証拠が存在するわけです。

また、刑事裁判ではありませんので、ある程度の蓋然性で足りるのであり、「疑わしきはさらに追及する」という方向になります。あるいはまだ事件の利害関係の当事者が生存している場合には、市民の側が「真相究明運動」を行うように働きかけるということになります。(例:911事件、ケネディ暗殺事件、ロッキード事件、去年の民主党代表選の開票作業など)

 〜後略〜
----------------------------------------------------------------
 
 
  この記事は 238157 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_243566

 この記事に対する返信とトラックバック
246850 護憲派でも陥る恐ろしい『陰謀論叩き』の罠 匿名希望 11/03/08 PM03
245839 世界の陰謀論10選(1) 匿名希望 11/02/17 PM01

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp