古代社会
242986 海の民とは、ミケーネを捨てた先行アカイア人と、後発合流したアカイア人が主軸?
 
たっぴ ( 35 会社員 ) 10/12/28 PM07 【印刷用へ
後述する引用先の文献より、【海の民】は、『航海技術を身につけたミケーネ人(先行アカイア人)』と、『後発合流したアカイア人』を主軸として構成されていたと考えていいのではないか!?。

ミケーネ(ミュケナイ)文明の崩壊は、
ミケーネ文明を繁栄させた上層階級との内乱紛争と、
3500〜3200年前の寒冷化・乾燥化が要因として考えられる。

また、ミケーネ(ミュケナイ)の遺跡が、短期間の内に見捨てられのは、後発でミケーネの土地に着いたアカイア人の山賊系統と、序列上位でないミケーネ人(先行アカイア人=おそらく海洋技術を手に入れた航海商人層)の利害関係が一致した事に起因しているのではないか?
これが後の海の民(=海賊)となったものと思われる。

事実、ミケーネ人が点々とした痕跡は見つかるものの、彼らが何処に行ったかの記述や、痕跡は見つかっていない。
このことから、ミケーネ・クレタ島を出発地点とした、ミケーネ人(アカイア人)が、干ばつの影響を受けていない豊かな土地へ向けて襲撃(略奪)を加えていったのはほぼ間違いないものと思われる。

「地中海の記憶 先史時代と古代 フェルナン・ブローデル 
 2008年1月30日初版第1刷発行」より
 根拠資料となる内容を引用
===================================================================エジプトの文書が「北の民」、「島々の民」、「海の民」などと呼び慣わしていた民族がエジプトに向かって攻め入り、紀元前一二二五年頃と一一八〇年頃の二度にわたって壊滅させられる。この日付はほぼ間違いがないとみられる。

ミュケナイの遺跡はほとんどがきわめて短い間にただ見捨てられたいるだけで、人の手で破壊されてもいないからである。
【宮殿は打ち倒されているが、都市には手がつけられていない。】にもかかわらず人は都市を見捨てて、先ほどふれたように、【不可解な仕方で別の土地に向かっている。】

紀元前1225年にはすでにエジプトがこの海の民に言及していて、リビア人と同盟を組んで西デルタ地帯に侵入してくるきわめて【不気味な隣人】だと伝えている。
この海の民側の軍勢にはリュキア人、(エジプト人が与えた名前から判断すると)おそらく将来のサルデーニャ人とエトルリア人に相当する民族集団、そして【アカイア人とミュケナイ人】が含まれていた。
★エジプトの文書に「長身、肌白く巨漢、体毛金色にして碧眼の」人間と描かれている。
(中略)
ウガリト最後の文書(紀元前1,200年頃)がキプロス島とキリキアに根を下ろしていたと示している海の民は、他民族とともに襲撃拠点をカルケミシュまで広げ、通りすがかりに【「ウガリト」を破壊】しながら、南にまで押し寄せんとする勢いだったからである。
「大いなる緑の島々=エーゲ海の総称」から来た帆船は、沿岸地帯に沿って進む陸上輸送隊を伴っていた。
男、女、子供達が牛に重い荷車を牽かせて自分たちの荷物を運ぶ陸上輸送部隊である。
紀元前1200年頃、エジプトは海の民に血なまぐさい敗北を二度喫される。
(中略)
捨て鉢の行動に出た民族はいったい誰だったのだろうか?かつてデルタ地帯に侵入したときのように複数のグループが混在していたことは間違いない。そのなかには【アカイア人(=アルヒャワ人)】、ペリシテ人(=ペレセト人)、デネン人がいた。

彼らは、おそらく北方からやってきた人々だが、聖書が下敷きにした伝説では奇妙なことに【クレタ島】からやってきたことになっている。

----------------------(引用終了)------------------
 
 
  この記事は 242527 に対する返信です。
 この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_242986

 この記事に対する返信とトラックバック
243790 【ギリシア】クレタ→ミケーネ→海の民→ポリス社会までの流れ 麻丘東出 11/01/11 AM01

  [戻る]  


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、49年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp