実現論を塗り重ねてゆく
242198 先史東アジアの部族移動と日本人の起源2
 
井上宏 ( 40代 建築コンサル ) 10/12/14 PM05 【印刷用へ
1の続きです。

変身のための起源論リンク より転載
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◆大陸からの騎馬民渡来−ツングース+モンゴル文化
 ふたたび北方に目を向けると、おそらくBC4000〜2000ごろ、南シベリア〜モンゴル高原あたりで「アルタイ系3族」の放散が起こりました。西のテュルク族、中央のモンゴル族、東のツングース族です。
 このうち西のテュルク族は、早くから西域の印欧祖族(いわゆるアーリア族)と混融し、西の文化を東へ運ぶ「橋」の役目を果たしました。

 BC1000年紀に入ると、これら大陸諸族の遊動が激しくなり、華北では大動乱が繰り返されます。そのたび大量の流亡民が、山東半島(斉)や朝鮮半島(衛氏朝鮮や馬韓を形成)になだれ込んだ。

 BC1000紀の後半には、朝鮮半島に、2つの強大な勢力が入ってきます。C旧満州から南侵した扶余族(ツングース系)と、D華北から逃れてきた秦亡民(主力はモンゴル系)です。
 C扶余族は、厳しい血統規律と武勇を誇った戦士団です。扶余・高句麗・東濊らを支配したほか、馬韓(のちの百済)でも盟主の地位(辰王)を押さえました。【天から霊峰への王祖降臨】は彼らの建国神話です。

 いっぽうD秦亡民は、もとは斉・趙・燕らの民で、辰韓(のちの新羅)に移住して栄えました。流動性のたいへんつよい集団で、西域民の混入もあり、先進的な金属文化を知っていた。【三種の神器信仰】やスキタイ型の【冬至神話】は、おそらく彼らが伝えたものです。

 弁韓(伽耶)では、D秦豪族がC扶余王家をかつぐかたちで支配層を形成し、B呉越系の平民らを押さえたもの−と推定します。
 この「南韓混成集団」が、何波にも渡ってだんだんと列島へ渡来し、先住集団(@AおよびBの一部)を取り込んだり蹴散らしたりしながら、「日本」の原核をつくっていった−と思うのです。

◆わからないこと
 以上、仮説を並べましたが、どうもなかなか複雑です。なにしろ一万年以上の歴史をまとめようとしてるので、簡単でなくて当たり前です。
 僕にどうしてもわからないのは、この@〜Dの混合比です。とりわけ@BDの三つには「多数派」たる可能性があり、これはいわば日本人の「主成分」を決定する問題です。
 頼みの綱は生理学だが、今のところ、ATL・肝臓酵素・血液型・耳垢遺伝子…らの指標からいろいろな仮説が出ており、これがお互い整合しません。国外諸族との比較データも、絶対的に不足している。
 この解答は、おそらくは、データがもっと出揃うのを待つしかないでしょうね。
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(転載以上)

詳しくて、参考になる記事です。筆者も言っているように、“日本人の起源”なかなか複雑だとおもいました。
疑問をもう一つ付け加えるとしたら、日本人がこうして多民族の混成でありながら、かなり単一民族的な共認を形成し、しかも南方系の習俗が強くのこっている点です。
 
 
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