実現論を塗り重ねてゆく
241363 スンダランドへの進出と拡散(2)
 
村田頼哉 ( 38 高知 企画 ) 10/11/28 AM03 【印刷用へ
スンダーランドに留まった旧モンゴロイド、飛び出した新モンゴロイドはその後どのようになったのでしょうか?
『日本史についての雑文その142 日本人の起源』より引用します。

■□■引用開始■□■
マンモスを追ってスンダランドから北上していった旧モンゴロイドの多くはシナ大陸に分布していきましたが、3万年前にシベリアにまで達した一部の集団の血統は極端な寒冷適応の形質を獲得し、またマンモス狩りを繰り返すことによって狩猟民族としての高度な技術力を有するようになりました。これが新モンゴロイドです。

このシベリアに居住していた新モンゴロイドは狩人であったので、ヴュルム氷期が最盛期を迎えた2万年前に寒さに耐え切れずに南下した動物を追って、ユーラシア大陸全域において先住民を圧して人口を増加させて広がり始めたのです。

ただ、ユーラシア大陸西部にはコーカソイドが多数居住していたために新モンゴロイドの進出は阻まれ、新モンゴロイドは主に人口密度の比較的低かったユーラシア大陸東部において旧モンゴロイドを南に押しやって広がっていったようです。

こうして新モンゴロイドは今から2万年前にシベリアから南下してモンゴル、中央アジア、シナの華北地方、チベット、ヒマラヤ地方などに広がっていき、またベーリング海峡にかかった氷の橋を通ってアラスカへ移動し南北アメリカ大陸に分布していった新モンゴロイドもいました。
■□■引用終わり■□■


スンダーランドから北上しなかった旧モンゴロイドの一部は海洋民族となって太平洋に広がり、一部はスンダランドから海を渡りオセアニアに移住してオーストラロイドになりました。

■□■引用開始■□■
そして地球全体の気温の上昇と相まって、氷の陸橋が無くなったことによる列島付近の海流の変化によって日本列島近海の漁労資源が豊富になったことは、太平洋で活動していた旧モンゴロイドの海洋民族の多くを日本列島に向かわせました。この時代の海洋民族とは、つまるところ漁労民族だからです。

おそらくヴュルム氷期の時代におけるスンダランド近海などの南方海域は氷期終了後の気候激変によって以前ほどの漁獲量が見込めなくなったのでしょう。それに替わって漁労資源の宝庫となったのが、より北方にあった日本列島であったのだと思われます。
そうした漁労資源の北方への移動という問題と、更に根本的問題としてヴュルム氷期終結後の海面上昇によってスンダランドが徐々に海中に没し始め、1万4千年前から水没は始まり、6千年前には完全に水没してしまうことになったのでした。

これによりスンダランドに多数居住していた旧モンゴロイドは他の地域への移動を余儀なくされ、彼らの多くは海洋民族であり漁労民族であったので、漁労資源を追いかけて北上して東アジアの海岸沿いに住むようになったのですが、インドシナ半島東岸やシナ南部、華南などの海岸はほとんど遠浅の海であったので漁労資源が多様でなく、やはり最も多様な漁労資源を得られる場所は日本近海であったのでした。

そこでスンダランドから北上を開始した旧モンゴロイドの海洋民族の多くは黒潮に乗って日本列島の太平洋岸、あるいは対馬海流に乗って日本海側に向かったのでした。この移動は船に乗ってのものでしたから一度に大量というわけではなく、1万4千年前から始まり、その後も6千年前まで、いやそれ以降も、波状的に続いたと思われます。
■□■引用終わり■□■


参考サイト:日本史についての雑文その142 日本人の起源(リンク
 
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