スパルタの奴隷について調べてみました。
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世界史って面白い!第8回 ポリスの成立と発展 リンク より
・BC12c〜、ミケーネ文明が滅び、暗黒時代へ突入。
・ギリシア人たち(イオニア人・アイオリス人・ドーリア人など)はバラバラになり、方言が分かれて民族としてもバラバラになっていった。
・暗黒時代中に、青銅器文明から鉄器の文明へ移行した。
BC8c〜、有力者のもとに人々がシノイキスモス(集住)して、都市が作られていった。
そういう都市のことを「ポリス」という。
ポリスの住民
・貴族、平民…土地(クローレス)を所有している人たち。「市民」とも言われる。
・奴隷…借金を返せなくなった債務奴隷、負けて捕まった戦争奴隷、家内奴隷、農業奴隷、ラウレイオン鉱山などで働いた鉱山奴隷など。
代表的なポリス
アテネ(イオニア人)…奴隷制に立脚してつくられた、巨大なポリス。
スパルタ(ドーリア人)…他のポリスを征服しまくる陸軍国ポリス。
スパルタについて詳しくみてみよう。
□スパルタの構成□
スパルタ内は3つの階層に分かれている。
@ドーリア人系の市民、1万人…参政権あり。でも超厳しい軍役あり。
Aぺリオイコイと呼ばれる商工業従事者など、2万人…参政権なし。劣格市民。
Bヘイロータイと呼ばれる農業に従事する奴隷、5万人…参政権なし。それ以前に人として見られてない。
そして、ヘイロータイが反乱を起こさないようにしっかりと法を定めていた。
リュクルゴスの制…とっても独特な軍国主義的規律。
リュクルゴスの制の中身
・超スパルタ教育。
・男子は生まれたときから国家のものである。
・エフォルイが出世児を調べて、虚弱なものはタイゲトス山に捨てさせた。 虐待じゃん。
・7歳から集団生活を送る。
・偉い人の指導と監督のもとに夏も冬も一枚の着衣、アシの寝床、粗食という質実剛健な生活。 風邪引いちゃうよ!
・ひまをみては読書、計算、歌、舞踊、体育に励む。
・10日に一度、裸体で身体検査があったらしい。 しすぎ。
・20歳になると、選挙されて青年組に編入されて一人前になる。
・青年組は、ほぼ15人単位の戦士団で、戦場ではもちろん日常でも共同の生活を送る。
・結婚しても30歳までは青年組のなかで生活しなければならない。
・当時の平均寿命を考えると、スパルタ人の一生は兵営生活の連続ということになる。
ポリスの植民活動
ポリスが安定・繁栄してくると、人口が増えてくる。
しかし、増えすぎると人が城壁の中いっぱいいっぱいになって暮らせなくなる。
そんなときには植民市を建設する。
代表的な植民市は、ビザンティオン(今のイスタンブル)、ネアポリス(今のナポリ)、マッサリア(今のマルセイユ)だ。
(以上、引用終わり) -----------------------------------------------------------------
透明人間たちの気まぐれ日記 「スパルタ教育の遺産」リンク より
(以下、引用)
ペロポネソス半島の内陸部に位置するスパルタの場合は
、前述したようにドーリア人が北方より南下移住するなかで
先住民(アカイア人ほか)を奴隷として征服することによって
成立したポリスで、農業を基盤とする地域であったために、
奴隷としての多数の労働者を必要としていたのです。
ある時期におけるスパルタでは、2〜3万人の市民階級が
20数万人を奴隷階級(労働者)として支配していたようで、
体制維持のために市民が留意すべきことはそうした奴隷の
反乱にあったのです。
つまり、市民全員が軍人となって奴隷を支配し管理すると
いう国家体制における軍国主義は、対外的な脅威や戦争を
想起したものではなく、あくまでも国内の治安の確保や統治
するうえでの安全対策であって国体の維持には必要不可欠
な政策だったわけです。
こうした軍国主義を支えるために考え出された教育方法が
いわゆる 「スパルタ教育」 なのです。
(以上、引用終わり) ----------------------------------------------------------------- |
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