心の本体=共認機能の形成過程
229741 最近の研究;他者と自己の区別をしない神経細胞=ミラーニューロン
 
Rivet16 ( 中年 会社員 ) 10/04/07 PM10 【印刷用へ
 るいネットでもミラーニューロンに関する投稿は多くありますが、ミラーニューロンに関する最近の記事がありました。参考になると思い引用させて頂きます。(リンク
(以下引用)
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 「ミラーニューロン」は、他者の行動やその意図を理解する手助けになると考えられている神経細胞だ。たとえば自分自身がワインの瓶を手に取る時と、他人が同じ行動を取るのを見ている時、どちらの場合にも、ミラーニューロンは活動電位を発生させる。

われわれは通常、なぜ友人がワインのボトルを手に取っているのか、1つ1つ順を追って理由を推測したりせず、相手の頭の中で何が起こっているのかを瞬時に理解する。なぜなら、同じことが自分の頭の中でも起こっているからだ。これを可能にするのがミラーニューロンだ。

[ミラーニューロンは、対象物を掴んだり操作したりする行動に特化した神経細胞を研究するために、マカクザルの下前頭皮質に電極を設置した1996年の実験中に発見された。ヒトである実験者がエサを拾い上げたのをマカクザルが見た時に、マカクザル自身がエサを取る時と同様の活動を示すニューロンを発見。その後の実験によって、サルの下前頭皮質と下頭頂皮質の約10%のニューロンが、この'鏡'の能力を持ち、「自身の手の動き」と「観察した動き」の両方で同様の反応を示すことが分かった。ヒトにおいては、前運動野と下頭頂葉において、ミラーニューロンと一致した脳活動が観測されている]

このほど、ミラーニューロンについて新たな発見が報告された。それによると、一部のミラーニューロンでは、他者の行動を見た時に発火する[活動電位を発生させる]だけでなく、行動を取っている他者と自分の間にどれだけ距離があるか、さらには、その行動に何らかの反応を返せる状態にあるかどうかといったことも発火に影響するのだという。

「これには非常に驚いた」と独テュービンゲン大学のAntonino Casile氏は話す。同氏が執筆に参加した今回の研究論文は、『Science』誌4月17日号に掲載された。

「ミラーニューロンは、行動の理解に大きな役割を果たしている可能性があると考えられている。しかし、その行動がどのくらい離れた場所で行なわれているかは、他者の行動を理解する上では無関係だと考えられてきた」

今回の発見は、ミラーニューロンが社会的交流においてより大きな役割を果たしていることを示唆している。相手の行動を迅速に理解するだけでなく、相手の行動に反応し、自分も行動するべきかどうか瞬時に判断する上でも役立っている可能性があるのだ(たとえば友人がワインの瓶を落としたら、われわれは瓶が床に落ちる前にさっと受け止めることができる)。

研究チームは、2匹のアカゲザルを使って脳のミラーニューロンを調べた。このニューロンは、サルたちが自分で小さな金属の物体をつかんだ時と、実験者が同じことをするのを見た時に発火した。ところが意外なことに、これらのニューロンの多くは、実験者が物体をつかむ場所によって反応が異なることが分かった。

約4分の1のニューロンは、サル自身の手の届く範囲(身体近傍空間peripersonal spaceと呼ばれる)で行動が取られた場合に、より速く発火した。これに対して別の4分の1は、手の届かない範囲(身体外空間extrapersonal space)で行動が取られた場合に、より活発になった。距離をいろいろ変えて実験したところ、行動が取られた距離がサルに近いほど、身体近傍空間に反応するミラーニューロンは素早く発火し、身体外空間に反応するミラーニューロンはその逆の反応を示した。

他者の行動の理解や模倣、その他ミラーニューロンが通常持っているとされる機能に対し、距離は何の影響も及ぼさないと考えられてきた。しかし、他者の行動にどう反応するかを判断する上で、距離は非常に重要な役割を果たしているようなのだ。

「われわれの脳は、空間を少なくとも2つの大きな領域に区分している。1つは自分が何かできる、行動を取れる領域、もう1つは行動が及ばない領域だ」と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で人間のミラーニューロン・システムを研究するMarco Iacoboni氏は説明する。「われわれの認知は、共感などのかなり高度なものでさえ、身体感覚と無縁ではないようだ」

研究チームはさらに、これらミラーニューロンに距離だけが影響を及ぼしているのではなく、実際に行動を取る可能性があるかないかも影響していることを示した。サルと実験者との間に透明の仕切りを置き、サルが行動を返せる可能性を除外した上で、実験者が物体を手に取る実験を繰り返したのだ(この場合、サルは実験中一度も同じ物体を手に取ろうとはしなかった)。この仕切りがある場合には、サルのすぐ近くで実験者が物体を手に取ったときでさえ、身体近傍空間に反応するミラーニューロンは活動しなかった。一方で、身体外空間に反応するミラーニューロンは反応して活動し始めた。

研究チームのCasile氏は、これらのミラーニューロンは、他者の行動を理解するためだけでなく、自分が彼らの行動に対してどう反応すべきかを判断するためにも行動を分析しており、しかも2つの分析を同時に行なっているのではないかと推察している。

「他者の行動に反応すべきか、するならどのように反応すべきかという判断を、行動を理解した後に行なっているのではなく、両方を同時に行なっているのかもしれない」とCasile氏は語る。

「ミラーニューロンは、社会的関係に非常に重要である可能性があり、特に、今回の発見はそのことを明確にしている」とIacoboni氏は説明する。「ミラーニューロンはある行動を、他者と協力するという点において重要なやり方でエンコードしている可能性がある」(引用終わり)
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