日本人の起源(縄文・弥生・大和)
201170 古代日本史は氏族間の勢力争いの歴史
 
小暮 勇午 ( 31 路上人 ) 09/03/01 PM10 【印刷用へ
ヤマト王権成立から朝廷成立(=律令国家体制の確立)に至る古代日本史では、朝鮮半島由来の各氏族間が生き馬の目を抜くような勢力争いを繰り広げていた。葛城氏→物部氏→蘇我氏→中臣氏(藤原氏)は、それぞれ皇族を担ぎ上げて天皇とすることで主導権を自分のものとしてきたが、律令国家体制が確立されるにつれ、天皇としての素質は問われなくなり、血統の維持のみが天皇の役割となっていく。これが桓武朝で確立された「万世一系概念」であり、これは天皇の権威を高めるためではなく、天皇の実権を限定的にするためのものだった。

<2世紀〜>邪馬台国→ヤマト王権
出雲地方に新羅系一族が渡来。従来、そこに住み着いていた古出雲族を滅ぼす。(記紀神話:スサノオが出雲に降臨)
出雲地方を中心に、四隅突出型古墳が出現。
漢帝国が衰退過程に入り、加羅で生産された鉄が、出雲の方面に供給される。鉄が国内で製造できるようになる5世紀以前は、伽耶との間に鉄のルートを構築した勢力が台頭していった。
 ↓
全国各地に古墳が築造される。(3世紀〜)
畿内〜北九州:前方後円墳/東海〜関東・出雲:前方後方墳。
(関東では武器・馬具などが副葬品)
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畿内〜吉備を中心に、前方後円墳の定型化。伽耶が連合国家であったように、日本でも渡来人による連合国家がつくられた。しかも半島の負け組み同士による連合であるため、あまり戦争にもならず、連合の証として古墳をつくることで縄張り緊張の圧力を緩和させていたものと考えられる。

<5世紀〜>応神天皇〜武烈天皇/葛城王朝(河内王朝)
加羅系海人族・葛城氏と騎馬系金官伽耶王族の裔、応神天皇により大和に王権樹立。
畿内(大阪平野)を中心に前方後円墳が大型化していく。同時に、騎馬的、戦闘的色彩が強くなり、古墳も連合の証というよりも、権力誇示が目的化したため、大型化したのではないか。

こうした天皇の中央集権的色彩が強まる一方で、出雲、東国には前方後方墳が残るなど、抵抗勢力とのにらみ合いがあったと思われる。
 ↓
天皇への中央集権を急ぐ雄略天皇により葛城氏が切り捨てられる。→葛城氏没落。

<6世紀〜>継体天皇〜推古天皇/物部氏支配→蘇我氏支配
百済系騎馬民族・物部氏と大伴氏が、東国から継体天皇を招く。
東国出身の継体天皇により、東国氏族勢力の象徴として伊勢神宮が設立される。
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前方後円墳の規模が縮小し、円墳の群集墓が増加。
物部氏が中心となり、大型古墳による統合から神社による統合に徐々に移行。
朝鮮半島の百済〜任那地域に前方後円墳が出現
 ↓
朝鮮半島との外交特権を握っていた蘇我氏が台頭。
蘇我氏が仏教での民衆統合を進めた為、対抗する物部氏が神社による統合を強化。(物部神道)
 ↓
外交特権を握っていた蘇我氏が実権を握り、律令国家作りを始める。
(特に、任那滅亡(562)に伴う大量の渡来人を受け入れ、力を付けたのが蘇我氏だと考えられる。蘇我氏は、半島移民の窓口役として、天皇家と利害を一致させつつも、百済とも唐・新羅とも仲良く付き合う全方位外交のスタンスで、任那復興、新羅征討を願う欽明ら天皇一家とはそりが合わない部分もあった。)

<7世紀〜>天智天皇〜桓武天皇/藤原氏支配
百済滅亡危機により朝鮮半島から渡来した中臣氏が、クーデターにより蘇我氏支配を崩す(645)。
同時に、百済復興の為、朝鮮半島に出兵(白村江の戦い663)。日本軍は、唐・新羅連合軍に大敗し、唐・新羅軍が畿内にまで迫る。
百済系氏族・中臣氏の支援を受けて、天智天皇即位。中央集権体制作りを進める。古墳築造が禁止される。(中臣神道)
 ↓
東国氏族勢力の潜在的な反発が高まる。
新羅系氏族・大海人皇子(天武天皇)が、東国氏族勢力をまとめ、王権を奪う(壬申の乱672)
天武天皇〜持統天皇により、伊勢神宮を頂点とする国家祭祀体制が確立される。
 ↓
奈良時代を通じて、外圧が低下。民衆の間で仏教が広がりを見せる。
律令国家体制が確立されるにつれ氏族(貴族)の勢力が強まり、天皇の実権が削がれていく。
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天皇に期待される役割が「血統の維持」のみに。
血統だけを正統性の根拠とした桓武天皇が即位。
王権の構成要素ごとに神社(氏族)を配置した律令国家に。
 
 
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