生物学を切開する
158296 タンパク質合成におけるRNAの「仕事」
 
アリンコ ( 27 設計 ) 07/08/05 AM11 【印刷用へ
>生物学の世界では生命情報の‘保存’や‘記録‘や‘伝達’ばかりに注目が集まっていて、最近は‘仕事’という側面が軽視されているように感じています。大胆に単純化するなら、DNAは‘保存’や‘継承’を担い、RNAは‘仕事’を担っていると言えると思います。158140

 最近DNAとRNAの違いって結局なんなの?という疑問を持っていたのですが「仕事」という概念で考えるとDNAとRNAの違いが明確になりそうです。
 そこでRNAの代表的仕事であるタンパク質合成におけるDNAとRNAの働きを整理してみました。
 土山さんも投稿されているようにこのDNAとRNAを理解するに当たって重要な事は、
「DNAは、遺伝情報をストックしておくCD-ROMみたいなものである」
「RNAはたんぱく質を作り出す過程で様々な役割を果たしている」
という2点だと思います。
 そして、何よりも押えておきたいのが、RNAにくっつく頭文字は、「成分の違いでなく役割の違いを表す記号である」という事です。学校で言うと図書係とかその程度だ、という事です。
 それでは、実際にタンパク質合成におけるDNAとRNAの働きを整理していきます。
 たんぱく質合成の大まかな流れは、転写⇒翻訳です。転写では、RNAがDNAの情報をコピーします。そして、そのコピーした情報を元にタンパク質が作られる過程を翻訳と呼んでいます。
 タンパク質合成に関与するRNAは
@mRNA=メッセンジャーRNA
ArRNA=リボソームの中のRNA
BtRNA=トランスファーRNA
と呼ばれる3つのRNAです。それぞれが異なる役割を果たすのですが、分かりやすくする為にm君、r君、t君と置き換えて見ます。DNAはもちろんCD-ROMです。タンパク質はDNAというマニュアルを使用しつつm君、r君、t君が協力する事で合成されていると考えるとすっきりします。

 さて、タンパク質合成の為に必要というと、
「場所」、「マニュアル」、「材料」ですが、これらを確保する為に先程の3人が協力しているのです。
 まず、作る場所はr君(rRNA=リボソーム)の家です。r君の家は、広いから作るのに適していたのでしょう。また、作る為には「マニュアル」が必要です。その「マニュアル」は当然CD-ROMに入っているのですがr君の家にはありません。そこでm君(メッセンジャーRNA)がCD-ROMをコピーして持って来てくれるのです。但し、全部はコピーしきれないので必要なページだけコピーします。
 最後は、材料です。マニュアルがあっても肝心の材料が無いとなんにも出来ません。そこで活躍するのが材料調達上手のt君です(トランスファーRNA)。t君は、たんぱく質の材料である「アミノ酸」を持って来てくれます。
 これで「場所」、「マニュアル」、「材料」が揃い、タンパク質を作ることが出来るです。
 
 
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