ここで、近代医学についての成果を全面的に否定するつもりはありませんが(近代科学についてのスタンスとまったく同じですが。)、生命を直接扱うという意味において、あるべき価値について考える必要が高い対象だと思います。
具体事例として、私の子供が1歳半のとき、殆ど治る可能性のない小児癌の一種にかかりました。膀胱付近に直径10cmの硬い腫瘍でした。体の幅が20cmくらいの小さなものですから相当なものでした。その後、治療方針をめぐって医師と協議に入るわけですが、医師側の提示は「大変危険な癌であるため全て切除する、その際膀、胱.腸の一部も切除するので人工肛門.人工膀胱になる。」というものでした。簡単に言うと下腹部の臓器を殆ど取り出すという手術です。そして、この病院は小児の難病ばかりを扱う最高水準の医療機関でした。それで助かるのか?何年生きられるのか?どのような生活になるのか?等の疑問と、まず真っ当に生きられる状態にはならないと言う直感とで、医師に対して相当な不信感を抱きました。
そして、現在の癌に対する医療の水準をしらべてみると、どの癌でも同じですが外科手術で治ったというより、自然治癒力を有効に発揮できる初期段階の切除にのみ多少有効ということでした。簡単に言うと医者が直してるのではなく自分の体で直していると言うことです。この件は、担当医師も認めましたが現在の最高水準の医療でもそこまでだから、手術をしても治る保証はない(殆ど見込みがないにちかい)、そして、一旦成功しても何年生きられるかわからないと言うことでした。
その後、より深く民間医療まで調べてみると、先ほどのホメオパシー医学からその他全体的療法まで山ほど存在することがわかりました。中にはマヤカシ的方法もありましたが、その殆どに共通しているのが『自然治癒力』に期待し『身体の全体的調和』に着目している点です。そして、数箇所その現場を訪れてみると、何回も手術をしたがもうどうもならなくなった人、医者から見離された人など病院では末期と言われる人たちが、明るく治療(と言うより生活)をしていました。癌を持ったままでも自然治癒力とバランスしていれば問題ないという考え方を実践して回復していっている人がたくさんいるのです
民間医療を調査してわかったことして、かれらは高等教育を受けていない人が多いのと、過去の経験(近代医療と異なる系譜の医療体系)から実践的に治療にあたって成果を出しており、その内容は身体の全体的調和という生命の本質を押さえた視点で貫かれ、その信念で自らの処方を追求しているということです。ただし、科学的根拠といわれると医師の知識量には足元にも及ばず、常にヤミ医療と烙印を押され非難される立場にあるのです。医師会からは常に排除圧力がかかり、マスコミもそれを扇動しています。
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