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人類の起源と人類の拡散
377554 人間の「話し言葉」は「自然現象の音」をマネている!?
 
海鮮うまい ( 25 会社員 ) 22/05/21 PM09 【印刷用へ
幼い頃からネット社会に溶け込んでいる子どもたち、コロナ禍でテレワークが当たり前になっている大人たち。
私たちの生活は「話し言葉」より「書き言葉」を使う機会が多くなりつつあるのではないか。

一概に、書き言葉=ダメだということではないが、話し言葉は、言葉尻ではなく、発する音から想いや表情をくみ取ることも可能になる。

今回は、人間の話し言葉の進化過程の一説を紹介する。

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【自然界に存在する音を構成する三つの要素】
自然界にはありとあらゆる種類の音が存在するものの、でたらめなようでいて、それなりに秩序立っている。わたしたちが耳にする出来事のほとんどは、たった三つの構成要素で成り立っている──すなわち、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”。

固体と固体が作用を及ぼし合って振動すると、結果的にこの三種類が生じる。この三つは自然界の根本をなす特別なものだが、しかし、動物の発する“言葉”が必ずこの三種類にもとづいていなければいけない、というわけではない。

イヌのうなり声、ネコのねだり声、ウマのいななき、クジラの歌、いろいろな鳥のさえずり……どれも、三種類の音素とのつながりは感じられない。ファックス機の通信音にしても、無関係だ。けれども、人間が持つ聴覚を有効利用しながら言語をつくりあげるなら、やはり“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”の音を活かすことになるだろう。

【言語の“原子”】
では実際、人間の言語はこの三種類の音素をもとにできているのか? 答えはイエス。人間の話し言葉の最も普遍的な共通点は、この三つの音素が基本単位に──いわば言語の“原子(アトム)”に──なっていて、自然界の音素と対応していることなのだ。言語と照らし合わせると、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”は、それぞれ「破裂音」「摩擦音」「共鳴音」に相当する。

■破裂音
破裂音──たとえばb、p、d、t、g、kのような音は、あらゆる言語に存在する。突然に爆発的なエネルギーが放出されるという特徴を持つ。“ぶつかる”に性質が近い。図表2(a)は、わたしが小さなプラスチック製のカップを机にぶつけたとき、音の周波数が時間の推移とともにどう変わるかを示している。

■摩擦音
言語の代表的な音素の二つ目は、摩擦音──s、sh、th、f、v、zなどの音──だ。やや長めの耳障りな音で、“すべる”音に似ている。“すべる”現象が“ぶつかる”現象ほど多くないのと同じように、摩擦音は破裂音ほど多用されない。破裂音は人間のどんな言語にもあるが、摩擦音は存在しないという言語も少なくない(とくにオーストラリアの言語)。

■共鳴音
人間の言語に見られる三つ目の基本的な音素は共鳴音で、a、e、i、o、uのような母音のほか、l、r、y、w、m、nのような子音に使われている。いずれも、強く反復する振動を含み、分析すると複雑な波形になる。音の特徴は“鳴る”に似ている。

<中略>

現代の暮らしには、“ぶつかる”“ すべる”“ 鳴る”の音があふれている。その一方、いろいろな話し言葉もわたしたちの耳に飛び込んでくる。物音と話し言葉は、人間にとってまったく違う意味を持ち、脳の学習能力のおかげで両者をすばやく区別して扱うことができる。固体の物理的な事象と話し言葉とのあいだには類似点が多いものの、脳が区別するための手がかりはじゅうぶんにある(たとえば、人間の声とたいがいの固体とでは音色(おんしょく)が根本的に異なる)。
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<引用元>
現代ビジネス、『人間の「話し言葉」、じつは「自然現象の音」をマネて進化していた…!』
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