心の本体=共認機能の形成過程
9982 例えば自分の足の裏に感謝してみる。
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 01/09/06 PM10 【印刷用へ
 大串さん、高橋さん
 精霊や自然と語り合える(通ずる)という能力(回路)は何も特殊な人だけでなく、本来はどんな人にも普遍的に備わっているということのようですね。それが現代人は自我や警戒心が邪魔して(あるいは余計な観念が邪魔して)すっかりやせ細ってしまっているという事なのでしょう。
 
 さてこの能力(脳回路)は何に由来するものなのでしょうか?少し私なりに考えてみたいと思います。
 その手がかりとして、男女の談話室で時々話題に上がる、AV監督の代々木忠氏が、心を開くというテーマのなかで次のような事を言っていました。
 「(心を開くためには)もっとも身近な存在、例えば自分の足の裏や、身近な植物に対して自分の1日や生活を振り返って具体的に感謝してみる・・・」
 
 彼は心を開くことを相手に委ねる事、相手に包まれている充足感として捉えています。要するに余計な思いを棄てよ!という事なのだと思いますが、その鍵になるのが、応えてくれる相手にたいする感謝の思い(の回路を強くしていく=太くしていく)という事である様です。
 大串さんや高橋さんも仰っしゃている様に、まずそれを自然物に対して実行すれば、人間にたいしても、徐々にそれが可能になるということなのでしょう。

 この事は論理的にもある程度納得がいきます。
 
 おそらくこの回路が形成されたのは今の話とは逆で対人間→対自然の順だと思われます。
 つまり自然に対する対話や自然との一体感は、元々人類が持っていた同類=仲間にたいする感覚(その中で培った原基的な脳回路)を自然に対して、転用していると解釈できます。

 「実現論」では、この回路の由来は、「原猿の不全感→相手注視(探索)→相手の同一視による安心感→相手の肯定視(共認原回路、共感回路)」にあると説明されています。(実現論1_4_05
 つまり支えてくれる相手(仲間)の肯定視=感謝の回路が、この能力の原点にあるという事なのでは無いでしょうか?
 あるいは細ってしまったこの能力を意識的に駆動させるために、植物などに向って素朴な気持ちで感謝する事によって、それに近い位置の回路が開かれるということでしょうか。

  ただもちろん自然と人間とは違いがあります、自然は人間にとっては自らの認識能力を遥かに超えた、超越的な存在だったでしょう。
 つまり原猿から引き継がれた同一視→感謝の回路を土台として、自然に対する超越観+相手注視=「相手の発するかすかな声にひたすら耳を傾け、読み取ろうとする」、探索思考が結びついて成立したものといえるのではないでしょうか。
 
 仮にそうであるとすれば、相手にたいする同一視と超越視という一見矛盾するものがどのような関係にあるのかが少し問題になります。不全感を解消させてくれる相手=仲間は人間にとって、自分=主体を超えた超越的存在でもあったということなのかもしれません。
 
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