暴走する悪徳エリートの所業
98965 マスコミ総動員による総選挙戦略
 
鈴木隆史 ( 40 大阪 造園設計 ) 05/10/12 PM07 【印刷用へ
> 電通が、戦後、はじめて商売として《政治》とかかわりを持ったのは、52年10月、日本が独立した最初の総選挙のときだった。〔略〕吉田自由党としては〔略〕国民に対して大PR作戦を展開することにし、その大きな柱の一つとして、戦後初めて全国の主要新聞に大々的な広告を打つことになったのだが、そのプロデューサー役を演じたのが電通だった。
 〔略〕かかわりが深まるにつれて、《政治》はしだいに、吉田〔電通〕にとって商売の対象だけではなくなってきたようだ。それが、一つの頂点に達したのが60年安保騒動のときだった。〔略〕革新陣営に「これで新聞は死んだ」と嘆かせた、いわゆる七社共同宣言のフィクサーも、実は吉田だったといわれている。
七社共同宣言とは、東大生だった樺美智子が殺された直後、6月17日に、全国紙五紙(朝日、毎日、読売、日経、産経)と東京新聞、東京タイムズの七紙が、「暴力を排し議会主義を守れ」との声明文を掲載したもので、この共同宣言は、反安保の盛り上がりに水を浴びせる役割を果たした。<
(「電通と現代史」( リンク )より引用。原文は田原総一朗著の『電通』(朝日文庫、1984年))


児玉誉士夫や笹川良一といったフィクサー達が、戦後の左傾化を背景に、自由党+アメリカと結託し暗躍したことは知られているが、仮らと同様、電通中興の祖である吉田秀雄も、安保成立に向けて大規模な宣伝(政治)活動を担っていたようだ。

戦後社長に就任した吉田は、満州や上海の旧軍人や軍属、あるいは満鉄関係者を大量に採用し、電通をフィクサーの集団に仕立てている。(そのため戦前最大のシンクタンクであった「満鉄調査部」の後身と云われる)

CIAの東京支局、築地CIAなどと呼ばれていたことからも、電通がGHQと強固な関係を築いていたことはまず間違いない。電通とアメリカとの関係は根深いと見るべきだろう。

なお、上記に引用した原文は田原総一朗の著作だが、その田原自身、04年8月20日に東京の築地本願寺で行われた妻の葬儀に際して、当時電通の天皇と云われた成田豊に葬儀委員長を頼んでいる。

テレビ朝日の「サンデープロジェクト」で亀井静香を叩き、総選挙戦において小泉一派による攻撃の火蓋を切った田原は、ブッシュ・小泉体制の総選挙戦略の先兵だったのではないか。

参考サイト:
肥大したジャーナリズム背後にいる電通の威力
リンク

電通と現代史
リンク

電通の正体
リンク
 
List
  この記事は 98551 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_98965
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
102118 米軍はイラクで新聞社に金を払って都合のいい記事を掲載させていた tanvool 05/12/07 AM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp