私権原理から共認原理への大転換
98707 個人評価より、集団評価の方が人々は活性化する
 
今井勝行 ( 中年層 東京 会社員 ) 05/10/07 PM10 【印刷用へ
現在、どこの企業でも、組織でも活力を向上させ成果に結びつける様な努力がなされています。その中で、かつては成長著しい企業でも最近は元気がない企業はある。その代表例がソニーです。
ソニーの詳しい内情は分かりませんが、かつてのような、新しい技術を生かした新商品が生まれていない。生まれているのかもしれないが、何となく元気がない。どうしてなのだろうか?最近のソニーの経営者は先の井出社長や現在のアメリカ人社長を見ていると、かつての技術者集団の力を生かすよりも個人の能力を重視する様な経営をしているような気がします。能力主義を先鋭化する私権獲得を重点に経営戦略を置いているのに対して、最近の若者意識は私権第一から離れている世代です。そうするとソニーは社会の意識とは逆行している事をしているような気がします。
特に外資系の企業は成果主義を徹底する事で、1億円の所得のある人から百万円の所得のある人迄の差が出来る事になります。こうなると社内の雰囲気は大きく変わってくるのではないか。どんなに優れた商品でも、一人の技術で全て出来るわけでもなく、技術者の総力を結集して成果を出す、しかも時間も掛かる。特に技術者ならば早急な成果を出さねばならず、しかも個人個人がライバルとして競い合う組織になる。この形態が人材の活力を低下させているのではないだろうか。
その逆に、キャノンは全く逆の戦略を取っています。かつてのオートメ生産を廃止して、グループ生産に転換する、大きな改革をしている。グループ毎共同で改良や改善を行い、製品開発や生産性向上を図り、成果の上がったグループを評価するシステムに転換しています。グループ同士が競い合い、良いところはお互いにまねをしたり、協力しあい人材を活性化させています。当然企業の業績も史上最高の成績を収めています。
ここでは集団としての課題や目標が鮮明になり、お互いに協力して皆で成果を出し、評価される事の方が個々人のライバル心が消えて、集団としての活力を向上させている。ここでは私権獲得は既に第一ではない。
かつてのソニーは現在のキャノンのような技術集団だったのかもしれません。早く気が付けば立ち直るのも早いのではないでしょうか。
 
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