採集・漁撈・狩猟から栽培・牧畜・遊牧へ
98471 生活様式の変化と意識の変化(勉強ノート)
 
高田敦 ( 41 大阪 塾講師 ) 05/10/04 PM07 【印刷用へ

1万2千年前
1万年前ごろに気候の温暖化とともに氷河が後退しはじめ、生活環境がいちじるしくかわった。旧石器時代から新石器時代への過渡期的時代でこの時代の大きな特徴は、三角形や台形といった幾何学形細石器が数多く使用されている。北西ヨーロッパの森林地帯では前7000年ごろにフリント製鏃の弓矢なども発達したが、依然として狩猟採集生活がおこなわれている。

>その結果、繁殖による集団の拡大→分化を繰り返した人類に、ようやく同類闘争の潜在的な緊張圧力が働き始める。とは言え採集部族や狩猟部族は、互いに贈物etc.を通じて友好関係の構築に努め、闘争を回避していた。<実現論1_8_01 

1万2千年前 - 前7千年頃
地域によって時間差があるが、このころ西アジアやヨーロッパ、北アフリカなどで細石器が盛んにつかわれた。細石器の使用は中石器時代の文化の大きな特徴である。日本の細石器(細石刃)文化が発展したのは1万4000年前〜1万2000年前ごろで、これより少しはやい。

定住は1万2千年前 ころに始まった。生活の基本は旧石器時代以来の採集狩猟だから、そのような人々は定住的採集狩猟民ということになる。家屋は円形の竪穴住居で、石の壁や貯蔵穴をもっていた。遺跡から出土する遺物は、後の新石器時代を彷彿とさせるものが多い。たとえば、穀物収穫用の石鎌や、製粉具である石皿、石鉢、石杵が大量に見つかる。農耕が実施されていたのではないかと推察した研究者がいたほどだ。以前から穀物は利用されてはいたが、それよりも格段に重点的な利用がなされていたことは間違いない。穀物の貯蔵が定住を可能にしたのである。

8千年前頃
石器時代の最終末期である新石器時代の特徴は、食糧生産(農耕)と定住、家畜飼育、土器や磨製石器製作であり、とくに食糧生産が重要である。パレスティナを中心にみられる中石器時代のナトゥーフ文化では前1万年ごろに集落ともいえる定住地をいとなんでおり、この地域では9千年前以降、ヒツジやヤギなどの家畜化もみられる。しかし、これらはまだ採集経済のため新石器文化とはいえない。8千5百年前〜8千年前ごろ、ヨルダンのエリコやシリアでムギなど穀類の生産がはじまり、8千年前〜7千年前年ごろに農耕文化が肥沃なメソポタミアに広がったと考えられている。

>牧畜生産に移行すると一気に闘争圧力が緩み、集団統合力も低下する。そこでは勇士の資格が更に下に拡張され、規範破りの不倫も、時折は発生したに違いない。しかし、やはり氏族(親や兄弟や仲間)を捨てて逃げるほど、反集団的な意識には成り得なかった。だが、彼らが遊牧へと移行していった時、彼らは遂に開けてはならないパンドラの箱を開け、集団を破壊する性闘争を顕現させてしまうのである。<実現論1_8_06 
 
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
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