学者とマスコミはグルで頭脳支配
97198 ビッグイシュー
 
山田由美 ( 22 岐阜 会社員 ) 05/09/11 PM09 【印刷用へ
最近梅田や難波などで雑誌を売る人をよく見かけます。
彼らが売っているのは『ビッグイシュー』という雑誌なのですが、売り手は全てホームレスの人です。

この雑誌は英国で始まったもので、

>国際的な化粧品会社ボディショップの創設者であるゴードン・ロディック氏が、ニューヨークでホームレスの売るストリート新聞を見かけたことだった。彼は、古い友人で後に『ビッグイシュー』の創始者となるジョン・バード氏に市場調査を依頼し、バード氏はビジネスとしてならロンドンで十分成立するという結論を出した。

>ホームレスの人の表現活動に重きをおく雑誌ではなく、誰もが買い続けたくなる魅力的な雑誌をつくり、ホームレスの人たちにはその雑誌の販売に従事してもらうというポリシーで、1991年にバード氏はロンドンで『ビッグイシュー』を創刊した。その結果、大成功を収めた。

そして、英国ロンドンで『ビッグイシュー』が発刊されてちょうど12年目の2003年9月11日に『ビッグイシュー』日本語版がスタートした。

この雑誌のしくみとめざすものは

>ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済(チャリティ)ではなく彼らの仕事をつくることにあります。

>例えば大阪の野宿生活者の約8割は働いており、過半数の人は仕事をして自立したいと思っています。『ビッグイシュー日本版』は彼らが働くことで収入を得る機会を提供します。

>具体的に、最初は一冊200円の雑誌を10冊無料で受け取り、この売り上げ2,000円を元手に、以後は定価の45%(90円)で仕入れた雑誌を販売、55%(110円)を販売者の収入とします。

具体的な自立へのステップは次の3点。

>@簡易宿泊所(1泊千円前後)などに泊まり路上生活から脱出
 (1日25〜30冊売れば可能に)
>A自力でアパートを借り、住所を持つ(月2回刊により、1日35〜40冊売り、毎日1,000円程度を貯金、7〜8ヶ月で敷金をつくる)
>B住所をベースに新たな就職活動をする

参照:リンク

私は梅田や難波に出かけたときに、この雑誌を見かけたら買っていますが、雑誌自体もハリウッドスターのインタビューが掲載されるなど、内容も濃いものになっています。(社会的な問題を題材とした記事も多い。)

この雑誌のメリットとしては、まず固定の場所で販売できる+体力的な負担が少ないこと。また、一般の人との交流が持てることにあると思います。

ホームレスの人は、普通空き缶やダンボールなどを拾い集め、それを売って収入を得ていますが、ホームレスの年齢分布を見ると50〜64歳の人が全体の6割を占めており、(参照:リンク)空き缶集めなどの仕事は体力的な負担が大きい。
また、ホームレスの人は自分達のみで独自のコミュニティーを作り、生活しているため、一般の人との交流が全く絶たれた状態にある。このため私たちからは、彼らの生活はほとんどわからない。

だから、雑誌という商品を売るという行為は、これらの問題を解消し、また彼らが援助されるのではなく自ら自立していくための画期的な方法であると感じていました。

しかし、確かに『ビッグイシュー』は既存のホームレスの自立を支援を考えたときには、一定の効果を発揮するかもしれません。でも、なぜこんなにもホームレスが増えているのか?という根本的な原因を解明しない事には、目先だけの解決策でしかなく、何の問題解決にもなっていないんだと思いました。
 
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