>この不等価性は、環境や人間の健康に配慮して行われた生産労働もそれらを容赦なく破壊しながら、一切それに対するコストも道義的責任も引き受けないで行われる生産活動も、市場メカニズムでは、完全に両者の質を捨象して、強引に等式化する形で現れる。(25591)
今話題の郵政民営化にしても、(25591)で言われている市場のメカニズムの中では質は捨象して価格というものでしか評価されないって事にしても、リスクに対する統合課題がお金で評価されないってことでは同じではないかと感じました。
リスクに対する統合課題がお金で評価されないから、
民間の銀行では出張所さえも無い僻地に、国営の郵便局があるって事が社会や安心感の基盤であったとしても、民営化=市場原理では赤字という観点で廃止される事態に陥るだろうし。
商品の価格に廃棄にかかわるリスクの価格が含まれておらず、結果的にそうした廃棄のお金を国に押し付ける形となっていたりします。
民営化することがいい事のように言われてますか、民営化=市場の仕組み安かろう悪かろうの製品が大量に生産されているのが現状です。市場原理では環境を守れないし統合課題にお金を使うという視点が無い限り、市場では統合課題はになえない評価されないって事だと感じます。
しかし、今「国」が統合課題を担うってのもなんとなく限界のようにも感じます。政治家に任せておいてもうまくいくような気がしないし、「民間」で統合課題がお題目じゃなくって担えるとは思えない。
市場では統合課題が評価できないのだから、それに変わる統合課題を評価しお金を払っていく仕組みをみんなで作らなくてはならないのだと感じます。 |
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