真猿において、
>メスの脳回路は、存在理由の欠損を原点にした強力な首雄収束⇒性的役割収束⇒性機能収束の共認回路が主軸になっている。(実現論1_5_02)
そのため、メスの自我は性機能競争⇒性序列評価に対する否定視が発現点となる。
では、オスにとっての自我の発現点はどこか?
>「自分以外は全て敵」とする性闘争回路と自我回路が不可分に相乗収束しているのは、オスも同じである。従って、真猿集団の内部に発生するオス間の性闘争(更にはエサの取り合いetc.の私権闘争)は、集団を破壊する危険性を孕んでおり、何としても止揚されなければならない。(実現論1_5_04)
真猿集団のオスたちの第一義課題は縄張闘争になっており、集団を破壊するような欲と欲がせめぎ合い、自我と自我がぶつかり合う性闘争・私権闘争は、力によってしか制圧されない。しかし、集団内で力でのぶつかり合いをしていたのでは集団は成立しない。オスたちはメスが性役割に収束したように闘争に収束していた。このことから考えるとオスの自我は集団内で性闘争→序列共認が形成されたと考えるよりも、集団課題である縄張闘争をすることで、集団内にオスに対する(闘争)評価共認が生まれ、それを否定を媒介にして自我が発現したのではないか。
|
|