<公務」とは何なのか。現在の行政をもとに考えてはならないでしょう。現在の行政の欠陥を論っていても、何も生まれないでしょう。
基盤の市場社会そのものが誤っているのですから。
確かに、現在の制度、いわゆる公務員という枠の中で考えても何もうまれないのはよく分かります。実際に、「これだから公務員は・・・・」等と言った発言は、よく聞きますし公務員に何も期待していない人が多いと感じています。なぜ、何も期待していないのか。これが、現実、すなわち我々の日々の生活と切り離されてしまっているからです。また、我々は公務員(すなわち行政ともいえると思いますが。)に何を期待するべきなのか。公務員は、どのようなサービスを市民に対して行っていくべきなのか。という議論をします。
しかし、このような公務員に対する文句や議論は、ナンセンスなのかもしれません。つまり、公務員がどうあるべきかではなく、公務員を組織している社会がどうあるべきかという事を考えなければ、何も変わらないと思うからです。
そう考えると、学生のころ、公務員の人達は、何が言いたいのだか分からないし、あまり好きではないなあと考えていたのですが、これも対象が非常に狭かったと感じてしまいます。
公務とは、何か。確かにこの投稿のようにこのような事が行われるの事が一番良いともいます。
問題なのは、どのようにして、これを実現するかという事です。
先ほども指摘したとおり本来の公務を実現するためには、それを構成する社会そのものを考えていかなくてはなりません。どうしてこのような制度が生まれたか。なぜこれが今残っているか。彼らは、本当はどのようなことを考えているのか。
とにかく、背後にあるものを読み取っていくことが重要になります。
要は、彼らを変えるのではなく、社会を変えること、これはすなわち思想としての社会と現実としての社会を統合することだと思いますが、これが重要になります。
こうすることで自動的に彼らは変わって行く気がします。
現在、現実と、認識されている社会に大きな隔たりがあるように感じます。
そこを一歩でも近づくと、それに伴って本来の公務に一歩近づくのではないでしょうか。
しかし、どのようにしたら現実と認識されている社会を統合することが出来るのでしょうか。
これには、しがらみの無い場が必要です。誰もが本音で話せるような場が必要です。
そういった場造りが必要になるでしょう。例えば路上。これは、しがらみの無い場として、可能性に満ち溢れています。
公務の側もこのことを少しでも理解して、手助けをしてくれればと思う今日この頃です。そうすることで、長い目で見ると一歩一歩本来の公務に近づくことが出来、手助けをした彼らにも有益であるに違いないと感じています。
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