市場は環境を守れない、社会を統合できない
95455 市場システムは何かおかしい
 
大西敏博 ( 50歳代 和歌山 会社員 ) 05/08/02 AM10 【印刷用へ
外部不経済という言葉を聞いて、はじめはどういうことか理解できなかた。
外部不経済をインターネットで調べると
>自由主義経済下において、財やサービスの生産・流通、使用などの各段階について市場の外部で発生するマイナス財(バッズ)を、適正に処理する費用が市場メカニズム自体に存在しない結果、環境破壊や健康被害をはじめとする外部への悪影響が生じること。外部効果という性質上、既存の市場経済学ではとらえにくく解決が難しいことから、環境破壊などの社会的損失をも対象とする「環境経済学」が、近年発展しつつある。

これを読むと外部不経済と思われることが多々ある
最近話題になっているアスベスト問題、以前に建てた駐車場のアスベストを除去するのに600万円もかかる、そしてこの費用は、駐車場の持ち主が支払わなければならない。
コンデンサーや変圧器の絶縁油中のPCBを処理する工場が作られつつあると聞く。現在各事業所に保管されているPCBを今後強制的に2015年までに処理していく。その費用は国と保管している事業所が負担する。処理する工場は、言うまでもなく税金で作られる。
カップラーメンを食べた後に残された、プラスチックごみの多さに改めて驚かされる。またスーパーマーケットで使用されているビニル袋などの処理のために作られるごみ焼却場の建設費やごみの収集や焼却場を稼動させる費用は、全て税金で賄われている。
もう一つ、100円ショップで売られている多くのものが、棄てられた時の処理費が、ひょっとすると100円以上になるものも多くあるように思う。

自由主義経済下に隠れているマイナス財の大きさに驚くとともに、このマイナス財を捨象している市場システムのおかしさを感じます。


>「闘争(能力)適応」や「集団(統合)適応」なら、その最先端の闘争機能や統合機能は、闘争圧力に対応する最先端機能であるが故に、全体を収束⇒統合することが出来る。しかし、もともと市場は、「共生(取引)適応」の存在である。共生(取引)適応は、あくまでも闘争圧力からの抜け道に過ぎず、共生適応の最先端機能たる取引⇒お金では、(闘争圧力が消えて無くなった訳ではないので)闘争圧力に対応するこ
とが出来ない。つまり、共生(取引)適応はあくまで抜け道機能しか生み出さないのであって、それは闘争圧力に対する真の最先端機能ではない。従って、全体を収束⇒統合することはできない。これが、市場が社会を統合する機能を持ち得ない、究極の理由である。(31251

自由主義経済下では、多くの外部不経済が発生しているが、市場はその尻拭いを国家又は国民に押しつけている。この実態が、市場は共生(取引)でありあくまで抜け道機能しか生み出さない事を端的に表していると思う。


 
List
  この記事は 25591 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_95455
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp