『かなり、早い段階でこの識別能力を有していることは、外部世界の認識として、自然環境だけでなく、同類他者の識別能力を有しており、これが多細胞の道を開いたともいえるし、動物の進化の過程は、この機能の高度化を伴っているともいえる。
また、この段階で、細胞間情報伝達や形態形成に関する遺伝子のほとんどがそろっているという。例えば、脳の形成に関与する遺伝子が、脳どころか神経系すらない原始的なカイメンにも存在するらしい。』
という、石野さんがおっしゃられている通り、神経細胞すら発達していない単細胞生物・多細胞生物ですら、同類を識別する識別機能を持ち合わせていることに非常に驚きと新鮮さを感じました。
電気信号で持って高速度の情報伝達をせずしても、共同体である細胞体を認識しているとは、驚きの限りであり細胞間で行われている識別機能はどういう原理で識別しているのかということに興味が湧きます。
ゾウリムシのベン毛レベルでの触手交感でもなさそうだし、やはりDNAレベルで同類を識別しているということなのでしょうか、海綿などの識別形式(統合方式)を見ていても離れた同類を接触なしに引き寄せられている感じが伺えますし、(リンク)その識別能力の高さに驚かされてしまいます。 |
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