素人による創造
90739 人間の思考とは、そもそも「みんなが羅針盤」
 
越見源 ( 41 大阪 都市計画 ) 05/05/14 PM10 【印刷用へ
一般に、男は観念機能が優れている(又は観念機能寄りな)傾向があるようだ・・・これは日々の実感としてもほぼ頷けるものがある。悪く言えば理屈っぽい。
しかし、観念機能が優れていさえすればなんであれ答えが出せるかと言えばそうとも限らない。頭であれこれ考え、苦闘の末導き出された結論も、皆の実感から少しでもズレていたのでは使い物にはならない。
そこで登場するのが女の直感・・・つまり、本能⇒共認の潜在思念が導く審判なのだと思う。その意味で、新たな時代の変化に対応可能な新概念は、男と女の協働作業によって生み出されるものなのだろう。

これと似たような現象は、一人の人間の頭の中でも生起しているのではないかと思う。

若い世代で、母親からの親和欠損が原因で、自らの期待や感情(=心)、あるいは欲望(=本能)さえも封鎖しているタイプが増えてきている。一見素直で明るく、笑顔も素敵に見える場合も多いが、心を封鎖してしまっているため、周りの皆の気持ち、実感と同化できず、あるいは自分自身の実感さえも感じ取れず、ひたすら観念だけでものを考え、行動を決定しようとする。
・・・例えば、「悲しい」という感情も、心の底から自然と湧き上がってくるのではなく、恐らく、「こんなときは悲しいものなのだろう・・・」と、瞬間的に頭の中で思考した末に「悲しい・・・」という言葉となって発せられるように見える。
従って、なにか感情がこもってないようであり、また、言動に周りの意識との微妙なズレが生じ、いつもなんとなく浮いてしまう。

これらのことから、人間の思考の在り様が見えてくるような気がする。

新概念であれ、日々の言動であれ、観念によって導かれる言葉(答え)は、皆との共認充足が得られなければ決して有効とは言えない。
換言すれば、観念とは皆の共認充足を高めるためにある。
更に言えば、思考の原点は潜在思念にある。
・・・皆の意識を潜在思念(無意識)が瞬時に探索することで、まず答えの大きな(充足可能な)方向性が決定される。
後は、それを観念機能によって構造化し、言葉として発することで、はじめて皆が充足し、共認されることで固定化されていく。

そう考えると、人の思考とは、そもそも「みんなが羅針盤」なのだと思う。

・・・・ならば、新概念を吸収し、あるいは新たに産み出すためには、同化能力を高めていくことが不可欠である・・・と改めて思った。
 
List
  この記事は 19059 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_90739
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、49年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp