>共認回路は必然的にその副産物として自我回路を形成して終います。但し、必然的と云っても、夫々の回路の伝達物質は異なるので、自我回路(ドーパミン)を刺激しなければ、純粋な期待・応合(エンドルフィン)に基づく雌雄充足共認や親和共認や役割共認の回路が作動します。
この自我回路を、強化し利用したのが私権時代です。支配階級を頂点とする序列原理に貫かれている以上、そこには共認回路は無用です。むしろ弊害であるいっても過言でありません。
そこでとりいれられたのがこの『報奨金・勲章等、自我回路を刺激』することであったといえます。
しかし、よくよく考えてみると、どうもおかしい。つまり、いくら自我を刺激しても本当の充足などありえないのではないかということです。
副産物の自我ばかりを肥大させても、その中身たる共認回路は空の状態。これでは、本当に充足できるわけがありません。
共認回路の希薄な、「自我回路だけを膨らませた」非充足の状態。これこそが、現在社会の精神的に病んだ人が増えたきた最大の原因ではないでしょうか?
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