否定脳(旧観念)からの脱却
87422 集団規模の拡大と祭り
 
下城浩一 ( 45 群馬 営業 ) 05/03/15 PM11 【印刷用へ
>洞窟から出て以降は、日常的な皆が集まる食事の場そのものが、同時に饗の場であり、方針の合意の場であり、かつ最大の解脱共認の場であった、と思われます.32641

これまでの投稿にあるように、縄文中期の三内丸山遺跡の巨大集落と共同調理場・祭祀跡・埋葬跡に見られる饗の場や祭りの場は、まさしく集団の課題共認・解脱共認の場であったろうと考えられます。
縄文時代をもっと遡っていくと、集落跡は、草創期と呼ばれる、1万2千年前の静岡県芝川遺跡(富士山麓)に既に6軒の集落が発見されています。まだこの段階では、共同調理場や祭祀跡は明確に見られませんが、縄文早期9500年前の鹿児島県上野原遺跡には、2条の道筋に52軒の集落があり、65基の集石跡による共同調理場(石蒸しや煮炊き)と16基の連結土抗(燻製場)が発掘されています。
さらに上野原遺跡では、7500年前の段階で祭祀場が作られ、土器や石器の埋納跡も発掘されました。
この経緯を見ると、気候が温暖化し、縄文海侵の後、定住が始まり、定住集団の共認・統合の場が形成された。そして、2千年間で集団規模が拡大し、より強い統合の必要性から、集団の祭祀の場が作られた、ということになります。

>集団分割は小集団内の共認の高密度化を、多段階化(概ね胞族・氏族・部族の3段階編成)は集団全体としてのヒエラルキー的編成を意図したものです。つまり圧力条件の変化に伴い、集団(闘争)適応を高度化再編したものです。32641

縄文中期の三内丸山遺跡は500人以上の人口集積地と見られます。
部族内統合と部族間連携のためにも、祭りの場の必要性は絶対のものであったはずです。
この遺跡に特徴的な平板土偶やシャーマンの存在を確認できる祭祀跡や呪術具は、精霊信仰から、部族を統合する祖霊神信仰の確立への過渡期と捉えられます。
 
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