生物の起源と歴史
87195 原初の多細胞生物における面構造
 
竹村誠一 ( 30 長野 営業 ) 05/03/11 PM10 【印刷用へ
>ボルボックスは、5万個にも及ぶ細胞が集合しているが、細胞は細胞質の橋によって連絡しコミュニケーションをとっている。これによって、鞭毛の動きが統合され群体全体を動かすことが可能になる。また、生殖細胞が分化し新しい群体を作るが、その他の細胞は相互に強く依存し単独では生きることが出来ない。バラバラにすれば死んでしまうのである。<(5217

では、ボルボックスやカイメンといった群体(多細胞生物)はどう統合されているのか?という疑問が涌いてきます。単細胞生物とは異なり、細胞の専門分化および協調が見られる一方で、高等(多細胞)生物のように脳が下部組織を統合するといった系統はこれらの生物には見られない。

>動物の体づくりは、受精卵の分割から始まる。卵割と呼ばれる分裂を繰り返してできた球状の胚では隣り合った細胞がシート状につながり、その細胞シートが凹んだりたたまれたりして、原腸や神経管を経て複雑な器官が形づくられる。これは、ほとんどの動物の形づくりに見られるので、多細胞生物への進化の最も初期に現れた基本のしくみと考えられる。<(「ボルボックスで見る多細胞生物の形づくり」西井一郎リンク

水中を漂うボルボックスの場合、シートに細胞がくっついて球体を作っている。また岩場に生息するカイメンの場合は、円筒形やフジツボ状の形をとっている。つまり、シート状になった細胞がそれぞれの外圧環境に応じて安定した形をとることで適応している。

このように原初の多細胞生物は、単細胞の「点」構造と異なり、それらが結びついて「面」構造を作ることで、より適応の可能性を広げたといえるのではないでしょうか。
 
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