核家族が毒親を生み出す
86302 受験仲間に勝ってしまう親の囲い込み
 
unclefootballer ( 50代 大阪 ) 05/02/25 PM00 【印刷用へ
 私立入試が一段落し、明後日は公立前期入試で、後期入試まで一月足らずとなり、いよいよラストスパートの時期になってきました。子供達は皆目の色を変えて目前に迫ったカベに立ち向かっています。その中で一人とても気になる生徒がいます。
 この生徒はつい最近(冬期講習から)入塾してきたのですが、家の都合で、それまで通っていた私立中をやめて、公立高校を受験することになったのです。最初の頃は、周りの公立中学校の生徒たちの中で、一人ポツンと居ることが多かったのですが、すぐに同じ私立高校を受験する子供達と受験仲間になり、楽しそうに勉強に励んでいました。

 最初、私立二校受験を指導し、本人も母親もそれを了承、仲間達と共に目標に向かって頑張り始めていました。ところが、ある日母親から意外なことを聞きました。本人が、そのうちの一校を受験しないと言い出した、理由は問題が難しく自信を失ったから、と言うのです。授業中あるいはその前後での仲間達との様子からは、ちょっと信じられないことでした。
 ニ三度電話で母親とも話し、生徒とは直接話をしました。そこから浮かび上がってきたのは、母親の過度の心配が子供に転写され、本人が自信を失った、ということでした。その結果、仲間達の励ましも通じず、一校は受験辞退、もう一校のみの受験となりました。
 結果は合格で事なきを得ましたが、これが次の公立受験にも影響することになりました。今まで考えていなかった前期校に出願してしまったのです。これも私立の結果を、多分上のコースには入れないだろう、と母親が勝手に予測したからです。出願した直後に、私立は上のコースで合格、しかも、塾の最後の模試でも後期校に十分合格できる成績を叩きだした、という結果が出てきました。
 母親から懇談の要請があり、懇談しました、その結果、本人が納得し且つ自信を持って後期校受験に臨めるのだったら、前期校出願は取り下げましょう、ということのなりました。しかし、いずれにしても、母親の完全な先走りが、子供に二転三転の受験を強いることになったのです。

母親への同化収束力が強すぎるために母親以外は同一化の対象にはなり得ず、仲間圧力=同化圧力も表層的だけでやり過ごしているようです。<75324 辻さん

 やはりこの生徒にとっては、仲間<母親、だったのでしょうか。一時期に比べてちょっぴり元気がなくなっているような彼女の表情を見ていて、母親の囲い込みの罪深さを思わずにはいられません。
 しかし、前期校にせよ後期校にせよ、塾の受験仲間と共に立ち向かい、突破して欲しい、合格発表の日にとびっきりの笑顔を見せて欲しい、と思わずにはいられません。
 
List
  この記事は 75324 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_86302
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp