学者とマスコミはグルで頭脳支配
86011 反戦デモに参加して…
 
蘆原健吾 ( 35 大阪 出版 ) 05/02/20 AM04 【印刷用へ
>「運動」を存続させようとすれば、身近で具体的な運動目標を結集軸にするしかなく、(もともとが体制と同じ思想に立脚しているので)身近な運動目標に埋没すればするほど体制に絡め取られて、体制の補完物になってゆく。(9050 岡田さん)

このことをつくづく実感する体験をしたことがある。

約2年前、2003年3月20日のイラク戦争の開戦直前のことだったと思う。知り合いの女の子に誘われて反戦デモの行進に参加した。

当時、「テロを支援している」だとか「大量破壊兵器を保有している」とかなんとか難癖をつけて、実は石油の利権欲しさにイラクに侵略しようとしていたアメリカだが、そのまま戦争に突入すると大勢の民間人の死傷者が出るのは明らかな状況だった。それをどうにかして止めさせたい。だが、反戦デモに参加したところで、アメリカが侵略戦争を止めるとは到底思えなかった。

どうしたらいいのか分からないけれど、何かがしたかった。この気持ち自体、今振り返ると単なる自己満足、目先収束にすぎなかったのかもしれないと思う。

日曜日の午後2時だったか、扇町公園にはたくさんの人々が集まっていた(主催者発表は1万人)。ふつうの市民も含めたデモ行進自体、かなり珍しいことのようだった。一般市民と思われる参加者の掲げる個性的なプラカードや扮装などは新鮮に映った(集まった人のせいぜい2割ほどか?)。他方、労働組合や人権団体など組織動員された人々の掲げる大きな旗やのぼりなども目に入った。さすがにヘルメット組はいなかったが。

旧い運動団体数団体の代表のアジ演説が続いた。内容は覚えていない。とにかく「こんなことは許されない」「世界に向けてうったえよう」みたいな話が、1時間くらい延々と続いたように思う。

旧い運動団体は年配の人ばかりだったが、私が誘われたのは、その中でもひときわ若い人たちのグループで、おそらくもっともメディアの注目度が高いからだと思うが、デモ行進の先頭に押し出された。

デモ行進は、扇町公園から米国総領事館前を通って中之島公会堂までの予定だった。

驚いたのは、デモ行進の予定の路上を、警官達が大量に出てルートを確保していたことだ。先頭にパトカーがあったような気がする(記憶が定かでないが)。“デモ行進”というよりこれは駅伝だな、と思った。おそらくかなり前から役所か何かに申請書を出して許可を得ているのだろう。まさに「体制の補完運動」であることを実感させられた。

僕は、若者達と一緒に「ブッシュ・ノー、ブレア・ノー、コイズミ・ノーノーノー!」と叫んだり、反戦の替え歌などを歌ったりしながら、アメリカ総領事館まで行進した。両脇を警察に警備されながら…。終点の中之島公会堂まで活力は続かず、途中で行進の列を離れた。後には虚しさだけが残った。

若者たちは、もともとは「とにかく世の中のためにイイことをみんなでやりたいねん」、という単純な気持ちだったのではないかと思うし、彼らの表情からは彼らの真摯な思いをひしひしと感じはした。しかし、そのエネルギーや活力は、まさに止められもしない戦争に対して反戦を叫ぶだけの行動に浪費され、そのメディアへの注目度が旧い運動団体に利用されただけに終わった…。

>彼らの多くは、自分たちの行動が社会の役に立っていると信じている。だが、旧思想に依拠した体制の補完運動は、いつまでも体制を維持させ、社会をますます閉塞させているだけなのである。むしろ、社会変革の志を抱く貴重な人材をことごとく体制補完運動に収束させ、一切の変革の芽を摘み取ってゆく既成運動こそ、社会変革の最大のガンになっていると云うべきだろう。(9235 岡田さん)

まさにこの投稿の通りだと思った。
 
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