サル社会を解明しよう
83569 サル山の崩壊
 
峯川満章 ( 33 奈良 デザイナー ) 05/01/03 PM10 【印刷用へ
先日、興味深い記事を見ました。
 大阪・天王寺動物園のニホンザルのサル山で長年、群れで序列第1位の地位(ボス)を占め続けたサルが、老衰で死んだ。それを発端にサル達の秩序が乱れ事実上サル山は崩壊したという記事でした。
序列が働いていた時期には50匹以上いたサル山でさえ、力の原理が働かなくなった空間では衝突が絶えず、死ぬサルが増えるばかりで繁殖どころではなかったそうです。 当然、残ったサルはメスがほとんどで、オスといえば若く弱小な2匹しかおらず、この2匹がすぐにリーダーになり、サル社会を立て直すのはあり得ないのでしょう。
現在は壊滅状態になることを避け、それぞれ分散して飼育されている様で、サルが一匹もいない「山」だけが佇んでいる状態だとか。
(一部引用 / asahi.com 関西版)

>事実、真猿集団のオスたちは、15匹居れば1番から末端の15番まで序列化されており、一方では挨拶などの序列規範を守りながら、同時に絶えず序列闘争を繰り返しています。この様に真猿集団における序列闘争は、基本的に力の論理に貫かれた世界であることを、忘れてはなりません。つまり、根本的には力(or力関係)が序列秩序を維持しており、この力(or力関係)という基盤の上に、序列規範が形成されています。逆に、もし性闘争を源泉とする序列闘争=力の論理を制御する機能が無ければ、集団は解体されて終うでしょう。それが親和共認や闘争共認や規範共認etcの共認機能です。つまり、性闘争→力の論理も、基本的には共認の制御下にある訳です。(2240 四方さん)

本来、ニホンザルは複数のオスと複数のメスでの構成で集団が形成されており、若オスは性成熟に達する頃にはその群れを離れ、ハナレザルを経てよその群れへと渡るようです。
しかし、園内のサル山にはその様な原理原則がない状態であり、人間社会の中での擬似的な空間でしかない以上、集団の崩壊は時間の問題だったと言えるのではないでしょうか。

この事例が示すように、力の原理で集団を維持していくにも、絶えず序列闘争を繰り返しながら力の論理を制御する機能(=共認機能)が基盤となっている事が理解できます。


 
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