>この様に、何を見るにしても歴史的に捉える視点が不可欠だと、思います。もし、その様な視点なしに、ある特殊地域の現状観察だけを大衆向けに発表すれば、殆どの素人は、〜中略〜 誤解して終います。(この点は、学者が大衆向けに何かを云う際に、深く留意して頂きたい点です。)(1811) <
多くの学者や専門家たちは人類の特徴として道具や火の使用、あるいは言語などを挙げていますが、知能の発達という点では人類以前に、サルが他の動物に比べて飛躍的な発達を見せています。
つまり、サルの知能がなぜ発達したのか抜きにして、人類の知能の発達を説明することは不可能になるのではないでしょうか。
まして、人類がサルから進化したとすれば、サル社会がどのように成立していたのかの解明に始まり、人類社会までの一貫した社会構造をの解明が不可欠になるように思われます。
それは、人類を含め現在の生物が原始実現体の上に次々と新実現体が積み重ねられた「塗り重ね構造」(実現論1_1_01)になっているという点から見て取れるように思われます。そういう視点で捉えれば、必要に応じてサル学以前にまで遡って構造解明することも考えられるように思います。
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