共同体社会の実現
82772 新しい社会統合の場をイメージする
 
星埜洋 ( 45 東京 企画 ) 04/12/18 PM06 【印刷用へ
今、ありとあらゆる場面で「答=新たな認識」が渇望されているというのは、身近な地域社会や地方自治の場を見ても強く感じることです。

ただ、その場がどのような形で実現化するのか、なかなかイメージが難しいとも感じています。そこで、地域社会の中で、このような場がどう展開されていくのかイメージしてみようと思います。

例えば、従来の地方行政の現場を考えてみます。役人達は、おそらくただ一度の公務員試験に受かることで、収入や立場が保障され、犯罪でも犯さない限りリストラもなく一生が保障されます。彼らのうちどれほどが、市民の期待に応えて頑張っているか実に怪しいものです。期待圧力、まっとうな評価、みなが求める答のどれをとっても貧弱きわまりないというのが現状でしょう。

一方、議員は選挙の洗礼を受けるだけまだましですが、語る中身はあまりに希薄です。いまだに私権(利益)を誘導して生き延びている人達もいそうです。

さらに、状況を改善しようと考えている一部の活動団体やNPOも答や自信を失っており、一般市民も「しらけている」といった現状があります。

しかし、ここに莫大な私たちの税金が投入されているのが現実ですし、これが、国家も含めた社会統合の場の縮図のようにも思います。

そこで、統合サイトが登場するわけですが、これは誰もが参加できる発信の場、答づくりの場であり同時に評価形成の場です。そこで、地域行政を始めとして、基本的な理念や方針が議論されています。恒常的にこの場が維持されれば、評価ヒエラルキーが形成され、信任の厚いリーダー的な存在が登場するでしょう。もちろん、これらの方針のさらに上位の方針や理念、あるいは新認識は、地方より一段上のサイトで議論されています。

このような場がつくられれば、従来の私権的な力の序列は意味を失い、新しい評価関係が形成されるでしょう。

こういった能力ヒエラルキーによって秩序化された、「場」が政策立案や判断をリードしていき、実働部隊は今の行政がずっとスリム化され、かわって市民層や企業代表なども一定の活動を提供します。

こうすると、税金もよっぽど有効に使えて、かつ万人が参加する活力にあふれる社会統合システムができあがりそうです。

当面は既存の議会制民主主義や各種制度も残るかもしれませんが、人々の最も基底部にある「共認」を変えていくことが可能になれば、制度や仕組みは、後から改革されていくでしょう。

これまでの政治運動や市民活動が、制度や仕組みにアンチを唱え、そのあり方を批判、攻撃対象にしてきたのに比べると、「共認」を対象とした人間自体の改革とも言えるかもしれません。社会統合の「中核」と言える所以なのかと理解しました。

 
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