人類の起源と人類の拡散
82608 人類は不全状態から出発したという事実
 
森政子 ( 30代 愛媛 広報 ) 04/12/15 PM07 【印刷用へ
 先日のなんでや劇場で、共認⇒観念を唯一の活力源にして生き延びた始原人類と、そこでの苛酷な食事情についての話が出た。だが、貧困が消滅した時代に生きる私たちが、極限的な生存圧力=「飢え」と言われてもピンときていないのかもしれないと思った。普通に考えると、食料が少なければ仲間内で奪い合いになったり、兄弟ゲンカでよくある「お姉ちゃんの方が大きいお肉をとった〜!」のような情景を想像してしまう。

 でも、それは、私権時代になってからの話。樹から落ちたカタワの猿である人類を直撃した生存圧力は、そんな生易しいものではない。

>始原人類は、その極限的な飢えを前にして、食本能を大幅に後退させることで生き延びたということは、意外に知られていないようです。始原人類の化石には、頭蓋骨に穴が空いていて、死んだ仲間の脳髄を啜っていたらしい痕跡が見られますし、サルではとても食べないような、例えば木の根っこを食べていたらしいことも報告されています。<(60693土山さん)

 本日の議論でも触れられたが、まさに極限状態。個体同士が本能にまかせて食べ物を巡って争っていたのでは、到底生き延びることなどできない。そこで、唯一残された共認機能という可能性に収束したからこそ何とか生き残れた集団が、現在の人類に命を辛うじて繋ぐことができたというのが事実。化石から推測するとヒトの種類は十数種類もいるのに(5203阪剛さん、82044東さん)、現存するヒトは1種類であることも、その苛酷さを表している。まさに、ゼロどころかマイナスからの出発だったのだ。

 人類の起源について調べると、必ず‘人類は森を捨てて、草原という新天地に踏み出した'というような説に出くわすが、それならもっとたくさんの種類のヒトが現存していてもいいはずだし、何より、人類がこれだけ共認機能観念機能を発達させたことの説明にならない。

 私権時代の「飢え」も、両親や祖父母の世代の話をきくと、常にお腹がすいている、かなりつらいものだったことが想像できるが、始原人類はそれも比べものにならない程の極度の不全状態であったということ。サル・人類について考えるとき、絶対に抜かしてはならない認識だと思います。
 
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