>首雄は多数の若オス達と絶えず性闘争・縄張り闘争を繰り返しており、強い不全感を孕んでいます。従って共感充足の欠乏も強いと考えられます。それに対してメス間の縄張り闘争は、メスの縄張り数がオスの3倍あり、メスに加わる闘争圧力はオスに加わる圧力の1/3以下です。従ってメスの不全感は首雄の不全感より小さかったでしょう。
性闘争=縄張り闘争の本能は、脊椎動物の前から殆どの動物に存在しているが、哺乳類は、この性闘争(=縄張り闘争)本能を淘汰適応の必要から極端に強化した動物である。その場合、種を存続させる為には、闘争存在たるオスがより闘争性を強めると共に、メスたちの外側で外敵に対応した方が有利である。従って、とりわけオスの性闘争(=縄張り闘争)本能が著しく強化されることになる。現哺乳類の祖先と考えられているモグラの場合、メスも性闘争(=縄張り闘争)をするが、オスの闘争はより過激で、その行動圏はメスの3倍に及ぶ。従って、概ね3匹のメスの縄張りを包摂する形で1匹のオスの縄張りが形成される。これが、哺乳類に特徴的な首雄集中婚の原型である。実現論1_3_05
初期の原猿は原モグラにかなり近く、性機能もあまり発達していなかったと思います。3匹の雌の縄張りに対し、1匹の雄の縄張りは形成されますが、発情期以外は雌に性期待をかけるわけでもないでしょうし、用心棒みたいな存在だったのかも知れません。共感欠乏を埋めるためにお互い一緒にいる、そんな様子だと思います。
これって何かに似てませんか?
最近の男女関係です。付き合ってても別にセックスしない。セックスレスのカップルが増えている。おじいちゃん、おばあちゃんと同じように、ただ一緒にいるだけで幸せ、安心する。
つまり、現在の若者の男女関係は原猿と同じレベルってことでしょうか?
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