人類の起源と人類の拡散
82062 人類は究極の障害を克服したサル
 
志水満 ( 40代 東京 会社員 ) 04/12/04 PM00 【印刷用へ
直接的には根源的な適応欠乏に導かれて、唯一残された武器である共認機能(サルの知能進化もこれによる)をフル回転させたことが、脳容量の急速な増大をもたらしたと考えられます。<4092人類の進化・岡本さん

脳溢血によって高次脳障害に陥ったある医者の体験談を読みました。
彼女の場合は8センチ大の血腫ができて普通なら植物人間になってもおかしくない状態から社会復帰しました。リンク

高次脳障害は思考・学習・記憶・注意という人間しか備わっていない機能が失われることを指します。裏を返せば障害を分析すればその部分が、元々どういう働きをしていたかわかるのです。彼女は自分が医者のせいでもあり、自分の障害を解明する方向に向かいました。

たとえば時計が読めない。短い針の意味とか一つ一つの機能を憶えながらなんとか解明していく。その繰り返しで次第に必要な最低限の情報のみで時間が分かるようになる。それまでは全ての情報を一生懸命分析している自分を感じるそうです。で彼女はその行為でものすごく脳が疲れる。
また目は見えているが歩くときにどこに足をおいたら安全かわからないので歩けない。ためしに目に頼らず足の裏で感じたらまだ歩けたそうです。これはどこに注意を払ったらいいかわからないので歩けないのです。で有る程度進むと自動的に思考が動く瞬間があるそうです。3回目の脳溢血の時に彼女に脳を切開した脳外科医は、以前より新しい血管がたくさん増えているので驚いたそうです。

外圧に対してなんとかして適応して人の期待に応えたい。という1念が彼女の五感を総動員してそれを統合化していくことで、失われた脳機能を再生していきました。状況は違いますが人類の脳の適応性はものすごいと思います。極限状態にある初期人類は圧倒的な外圧にさいなまれ、脳機能をフル回転する毎日であったのではないでしょうか。だからたまたま足の指が退化したサルの方が、脳機能を発達させることが出来たのだと思います。

さらにチンパンジーは犬歯が発達していますが、初期人類はそうではありません。これは外圧が高くて、同類に対して歯をむき出して威嚇する必要などなかったせいではないでしょうか。そういう意味で外圧(障害)が高ければ高いほど共認機能に頼るしかなく、それでも適応できず、ついには観念機能を生み出したのだと思います。



 
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