子育てをどうする?
81990 自己犠牲<家庭の場合>
 
小暮 勇午 ( 24 京都 会社員 ) 04/12/03 AM00 【印刷用へ
「献身的な自己犠牲」は何も彼氏彼女の関係において発生するものではない。現在、最も暗い影響を与えているのは、家庭だろう。父親・母親から子供への「あなたの為を思って・・・」がその典型である。実際、露店に来る若者で、どうしても親の顔色を伺ってしまう若者のほとんどは、「あなたの為を思って・・・」「あなたがいるから・・・」と言われている。

例えば、夫と不仲で「何度も離婚しようと思ったが、お前のためを思って我慢した」ことあるごとに子供に言い、子供が自分の思い通りにならないと「お前のためを思って一生我慢しつづけた私の言うことが聞けないのか」と怒る親がいるというが、彼らは敵対的で不安定な夫婦関係がこれまでどれほど子供を傷つけ、苦しめてきたかと言うことに思いが至らず、かえってそのことで子供に恩を着せているだけなのである。

例えば、「実はキャリアウーマンとして、バリバリ働けるはずだったのに、お前を生むために我慢した」というのも同様だろう。子育ての過程で、自分の頭の中だけの理想に引っ張られて、子供に十分なスキンシップを与えられなかった事は棚に上げて、逆に子供に恩を着せている。

結局、家庭にまつわる全ての現象や行為は全て自分にとってマイナスに認識し、そのマイナスを「自己犠牲」の根拠とすることで、「子供を自分の思い通りにしたい」という欲求を正当化する根拠としているのである。

そして、その子供は「自分のために親が犠牲を払って育ててくれたんだ」と認識してしまうと、「親にできるだけ迷惑をかけないように」「親の言うことには無条件に従って」生きようとし、遂には「自分なんて生まれてこなければよかったんだ」と自殺願望を持つに至る。自殺願望を持つまで行かなくても、「自分はダメだ」観念が全てに先行し、常に「いつも自信がない」状態に陥ってしまう。
 
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