>彼らは、農業を知らないから農業をしないのではなくて、余暇を守るために農業を拒否したのだ。
(中略)
温暖期に人口を増加させた狩猟採取経済が、突然の環境悪化で重大な危機に直面したと想像できる。寒冷化による資源の減少が、人々に農業を強いたのである。
(5402 阪本さん)
現代においても狩猟によって生計を立てる未開部族が農業を知らないからではなく余暇を守るために農業を拒否したというのは意外だった。ただ、これを聞くと人類が農業に取り組みだしたのが突然の環境悪化による資源の減少で、食料の安定供給を図ろうとしたからと考えると実に理に適っている。
未開部族は何らかの理由で環境の激変を免れ、狩猟を続けることが出来たから狩猟を続けたし、農業も必要ない。言われてみれば至極当然のように感じる。
人類史のことを調べているとこういう「言われてみれば当たり前なのかも・・・」ということが理論が裏付けられることでとても新鮮に感じることが多い。 |
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