企業を共同体化するには?
81624 美容の世界も“答え”の供給者を必要としてる
 
木橋哲夫 ( 45 東京 建築家 ) 04/11/27 PM06 【印刷用へ
>ポストカードに留まらず、心の潤いを求めた需要というのは着実に存在している。美容・健康志向やペット需要などもそう。(77001)

美容師とアパレル業界で働く若い男二人組みが露店に来ました。彼らとの話から、これらの業界も“答え”の供給者が求められているのだと知り、大きな驚きを得ました。

美容師の話によると「今、美容院に来る客のうち、純粋にカットやカラーリングの技術を求めてくる客は2割前後で、その他の多くの客は、理容師との会話の中身や店(全体)が与えてくれる雰囲気を求めて来ている。以前、“カリスマ美容師”が流行った頃は技術重視の傾向はあったが、最近、客が求めている需要の中身が大きく変質してきている。だから、客の持つ悩みに応えたり、客を癒せる言葉を的確に投げかけられるか否かが、次回以降リピーターにしていけるかどうかの主要なポイントである。」

「かと言っても、客が技術軽視している訳ではないので、閉店後夜2時頃迄は毎日トレーニングをしているが、技術を身に付けただけでは競争の激しいこの業界で生き残っていけない。この露店にあるカードの言葉は、客との会話に大いに参考になるので使わせてもらう。」と、言うのです。技術にしか目が行かない者は、いつか店から居なくなるようです。

彼らが露店の前を通りかかり、カードを繁々と読み込んでいた理由が漸く理解できました。そして「なんで屋やっているのは何で?」の答えを聞いた後で、「美容とは、見た目の美しさだけでなく、心の美(=活力)を整えていくことが仕事である以上、活力再生を目指す“なんで屋”と目指す方向は一緒だ。」と言う返答に、世間知らずを反省すると共に、何だか非常に心地良い気持ちになりました。さらに「美容師も腕だけでなく、頭使わないと生きていけない。だから、移り変わる町の動きや、世間にいつも注目し、勉強している。」という言葉が、自分も頑張らねば、という気にさせてくれました。

この美容業界も、高齢化社会到来に向けた需要拡大の目的で福祉の世界にも参入しています。高齢者の持つ悩みに答え、老人の活力を再生してあげることが、生き残りのキーポイントだと、彼は言い切っています。

“答え”の供給者がここにも居たのか、と気付くと共に、なんで屋ネットワークの拡大可能性を大いに感じます。

 
List
  この記事は 77403 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_81624
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp