現代意識潮流を探る
71435 収束不全⇒可能性探索が最大の現実課題に転換した
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 04/05/05 PM08 【印刷用へ
>団塊の世代は運動の挫折から、変革不可能視を植えつけられた世代です。運動が実現しなかったという敗北体験は、その後彼らを徹底した「私生活主義者」「マイホーム主義者」へと転向させていきました。それは課題捨象→無難志向の典型と言ってよいと思います。そしてこの世代を親に持つのが現在の30歳前後の世代です。この世代の特徴はなんといっても「楽しければそれでいい」という一言で、ややこしい課題を捨象していく点にあります。(福島さん66720

旧世代は'70年貧困の消滅によって序列原理が崩壊した以降に登場した一連の世代です。しかし序列原理が崩壊したにもかかわらずにもかかわらず、答え(私権に代わる新たな収束先=統合軸)が出せないので、序列体制がそれまで封じ込めていた、私権や私的解脱の可能性=「目先の現実」に流されていった世代です。そこでは「目先の現実」とは所詮狭い自分課題でしかないので、当然社会捨象→理論捨象となります。
それだけではありません。絶対的な生存圧力が衰弱し、序列原理が崩壊した以上、本来は旧世代といえども心底では最早私権に収束できなくなっているはずです。しかし目先の私権に収束したということは、旧世代がより深い次元で開かれたはずの現実の変革可能性を捨象した事を意味します。つまり潜在思念が二股に裂かれているので、私権構造に代わる原基構造(共認原理)を明らかにした新理論も強い収束力を持たないことになります。つまり「目先の現実」に収束することで、より深い位相で開かれた可能性の探索も捨象される結果、理論は新しい現実を切り拓く道具として意識されない事になります。

それに対して新世代は格差の旨みが消滅し('97年頃)私権が無効化した=私権にいよいよ収束できなくなった、その結果活力不全=収束不全が顕在化した世代です。つまり目先の可能性に最早安直に飛びつけなくなった、だからこそより深い心底の位相での本格的な探索が顕在化し始めたのだと思います。(それがやりたい事欠乏の顕在化)
つまり彼ら新世代にとっては既に心底から生じる「可能性探索」こそが最大の現実課題に転換しており、目先の現実課題=私権と解脱は最早過去の遺物なのです。だからこそ彼の中で現実と理論が直結し始めたのでしょう。

目先の収束先に過ぎなかった旧い現実は衰弱するばかりです。そしてそのことは世代を問わず、収束不全⇒可能性探索こそが最大の現実課題に既に転換している事を意味します。
>露店でも一緒に使って、使いこなせる道具になるまで訓練してみよう。今、彼らが抱えている問題を一緒に構造化して切ってみる。彼らにも構造認識を使ってもらい、周りにある課題や問題を切ってもらう。(村上さん71134
探索こそが現実である時代においては理論追求こそが最大の現実課題。目先の現実に流されてきた旧世代の意識転換が急がれると思います。
 
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